【詳細データテスト】トヨタ・アイゴX 1クラス上のシャシーと洗練度 エンジンは非力 価格は高すぎ

公開 : 2022.05.21 20:25  更新 : 2022.06.21 04:52

スペック

レイアウト

先代までのアイゴはPSAと共同開発のプラットフォームを共用していたが、新型はヤリス用のTNGA−Bの短縮版を使用する。

サスペンションはきわめてコンベンショナルな仕立て。テスト車の前後重量配分は、実測で61:39だった。

エンジン

過去2世代は旧PSAなどと共同開発したAプラットフォームベースだったが、新型アイゴXはTNGAに移行した。ヤリス用の短縮版を用いる。
過去2世代は旧PSAなどと共同開発したAプラットフォームベースだったが、新型アイゴXはTNGAに移行した。ヤリス用の短縮版を用いる。

駆動方式:フロント横置き前輪駆動
形式:直列3気筒998cc、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ71.0×84.0mm
圧縮比:11.8:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:72ps/6000rpm
最大トルク:9.5kg-m/4400rpm
エンジン許容回転数:6500rpm
馬力荷重比:78ps/t
トルク荷重比:10.4kg-m/t
エンジン比出力:72ps/L

ボディ/シャシー

全長:3700mm
ホイールベース:2430mm
オーバーハング(前):730mm
オーバーハング(後):540mm

全幅(ミラー含む):2060mm
全幅(両ドア開き):3520mm

全高:1525mm
全高(テールゲート開き):1950mm

足元長さ(前席):最大1095mm
足元長さ(後席):最大675mm
座面~天井(前席):最大1030mm
座面~天井(後席):870mm

積載容量:231〜828L

構造:スティールモノコック
車両重量:920kg(公称値)/974kg(実測値)
抗力係数:0.32
ホイール前・後:5.0Jx18
タイヤ前・後:175/60 R18 85H
ミシュランe−プライマシー
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:5速MT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:3.55/8.2 
2速:2.05/14.3 
3速:1.31/22.4 
4速:1.03/28.5 
5速:0.85/34.4    
最終減速比:4.29:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:20.6km/L
ツーリング:20.8km/L
動力性能計測時:10.3km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/L
中速(郊外):-km/L
高速(高速道路):-km/L
超高速:-km/L
混合:20.9km/L

燃料タンク容量:35L
現実的な航続距離:721km
CO2排出量:110g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:トーションビーム/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.9回転
最小回転直径:9.4m

ブレーキ

前:-mm通気冷却式ディスク
後:-mmドラム
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:手動、センターコンソールにレバー設置

静粛性

アイドリング:37dBA
全開時(3速):76dBA
48km/h走行時:58dBA
80km/h走行時:65dBA
113km/h走行時:71dBA

安全装備

ABS/ESP/AEB/レーンキープアシスト/6エアバッグ
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
交通弱者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温16℃
0-30マイル/時(48km/h):4.6秒
0-40(64):7.4秒
0-50(80):10.5秒
0-60(97):15.6秒
0-70(113):21.1秒
0-80(129):28.4秒
0-402m発進加速:20.5秒(到達速度:110.4km/h)
0-1000m発進加速:37.4秒(到達速度:112.7km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ヒョンデi10 1.2プレミアム(2020年)
テスト条件:乾燥路面/気温9℃
0-30マイル/時(48km/h):4.0秒
0-40(64):6.0秒
0-50(80):8.4秒
0-60(97):12.3秒
0-70(113):16.9秒
0-80(129):22.6秒
0-402m発進加速:18.8秒(到達速度:118.6km/h)
0-1000m発進加速:34.9秒(到達速度:144.4km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):5.8秒(2速)/9.5秒(3速)

30-50(48-80):6.0秒(2速)/9.5秒(3速)/13.5秒(4速)/16.8秒(5速)

40-60(64-97):9.8秒(3速)/14.2秒(4速)/19.7秒(5速)

50-70(80-113):11.0秒(3速)/15.7秒(4速)/22.7秒(5速)

60-80(97-129):13.4秒(3速)/19.0秒(4速)

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温16℃
30-0マイル/時(48km/h):8.5m
50-0マイル/時(64km/h):23.3m
70-0マイル/時(80km/h):45.6m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.85秒

ライバルの制動距離

ヒョンデi10 1.2プレミアム(2020年)
テスト条件:乾燥路面/気温9℃
30-0マイル/時(48km/h):8.3m
50-0マイル/時(64km/h):22.3m
70-0マイル/時(80km/h):44.7m

各ギアの最高速

1速:53.1km/h(6500rpm)
2速:93.3km/h(6500rpm)
3速:144.8km/h(6500rpm)
4速:157.7km/h(5532rpm)
5速(公称値):157.7km/h(4579rpm)

5速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):3270rpm/3738rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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