これが2025年のメルセデスAMG 「ビジョンAMG」高性能EVコンセプト公開

公開 : 2022.05.21 05:45

何を見せたいクルマなのか?

英AUTOCAR編集部は、メルセデス・ベンツのエクステリアデザイン責任者、ロバート・レシュニックにインタビューを行った。

――デザインで優先したことは何でしょうか?

「車高が低く、スタンスが良く、4ドアで実用性の高いクルマを求めていました。AMG.EAプラットフォームではこれを実現できます。そのために、何度もプロポーショナルモデルを作り、形状を整えていきました。サーフェイスは非常に滑らかで、余計なラインはまったくありません。ヴィジョンEQXXの要素を取り入れているのがわかると思います」

メルセデスAMG「ビジョンAMG」コンセプト
メルセデスAMG「ビジョンAMG」コンセプト    メルセデスAMG

「このようなクルマのエアロダイナミクスは、抵抗とダウンフォースの両方を低減させるうえで非常に重要です。可動式エアロパーツは、市販モデルにも搭載される予定です。いろいろなアイデアを用意していますよ」

――AMGの伝統的なデザイン要素をどのように再解釈したのですか?

「グリルにイルミネーションを施し、より目立つようにしました。EVでは、空気を取り込むためのグリルは必要ないのですが、このコンセプトには親しみやすい顔を持たせたかったのです。グリルは、他のどのAMGモデルよりも低い位置にあります」

「また、ヘッドライトも新しい星のデザインで作り直しました。新しいシグネチャー要素にしたいのです。プロジェクト・ワンと同様、ボンネットにはメルセデス・ベンツのロゴがステンシル(転写)されています」

――次はどんなEVが登場するのでしょうか?

「AMG.EAプラットフォームは、デザイン面で大きな幅を与えてくれます。EVAプラットフォームよりもはるかに低い位置まで持っていくことができるのです。あまり多くは語れませんが、1つのモデルのためだけに新しいプラットフォームを開発するわけではありません。ビジョンAMGはそのスタートです。今後、AMG専用の電動モデルが他にも出てくることは間違いないでしょう」

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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