世界最高峰の多様性 ランドローバー・レンジローバー D350 HSEへ試乗 最新5代目 前編

公開 : 2022.05.31 08:25

先代と似た見た目でも、遥かにモダン

一見すると、5代目レンジローバーのスタイリングは4代目と似ているように感じる。プロポーションが近いことが、その理由だろう。だが、ボディ全体は平滑に処理され、ルーフラインが低く、並べてみると遥かにモダン。空気抵抗を示すCd値は0.30と小さい。

小ぶりでハイテク感の漂うヘッドライトや、繊細でスムーズなフロントグリルなど、観察するほどに違いが見えてくる。縦に細長いテールライトが与えられたリア周りは、エレガントですらある。テールゲートは、伝統に則り上下2分割で開閉できる。

ランドローバー・レンジローバー D350 HSE SWB(英国仕様)
ランドローバー・レンジローバー D350 HSE SWB(英国仕様)

5代目レンジローバーは、大幅に価格が見直された。英国の場合、最も手頃な仕様でも9万9375ポンド(約1590万円)からとなっている。4代目から、約2万ポンド(約320万円)もアップした。

それでもランドローバーは、より価格の高い競合のラグジュアリーSUVと比べても、最も訴求力のある地位は変わらないと考えている。先代のモデルでも共有されていた見解だという。

ちなみに、V8ツインターボ・エンジンの場合は14万ポンド(約2240万円)以上、特別オーダーとなるSVビスポーク仕様なら、20万ポンド(約3200万円)は軽く超えるだろう。希望する内容にもよるが。

試乗したショートホイールベース(SWB)のD350 HSEの英国価格は、10万7300ポンド(約1716万円)から。それに、約5000ポンド(約80万円)のオプションが追加されていた。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

世界最高峰の多様性 ランドローバー・レンジローバー D350 HSEへ試乗 最新5代目の前後関係

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