新型フォルクスワーゲン・ゴルフR 20イヤーズ 歴代最強エンジン搭載の特別仕様車 欧州発表

公開 : 2022.05.24 21:45

フォルクスワーゲンのR部門設立20周年を記念して、ゴルフRに特別仕様車が設定。2023年半ばまでの限定モデル。

最高出力330ps以上 歴代最強モデルへ

フォルクスワーゲン・ゴルフRの特別仕様車「20イヤーズ」が欧州で発表された。ゴルフ史上最もパワフルなモデルである。

その名が示すように、フォルクスワーゲンの高性能車を手掛けるR部門の設立20周年を記念して開発されたものだ。R部門が最初に手がけたのは、4代目ゴルフに3.2L V6エンジンを搭載した四輪駆動のホットハッチ、R32だ。

フォルクスワーゲン・ゴルフR 20イヤーズ
フォルクスワーゲン・ゴルフR 20イヤーズ    フォルクスワーゲン

R32は最高出力240ps、最大トルク32.6kg-mを発揮したが、今回のゴルフR 20イヤーズでは大幅にパワーアップしている。2.0L 4気筒ターボエンジン「EA888」の出力を333psにチューニングしており、詳細は未確認だが現行ゴルフRの0-100km/h加速4.7秒、最高速度270km/hを上回ることは間違いないだろう。

初のカーボンパネル採用 機械的強化も

さらにフォルクスワーゲンは、始動時にエンジンを2500rpmまで回転させる「エモーショナル・スタート」機能など、多くの新要素とデザインを取り入れている。

「S」または「S+」モードで走行する場合、シフトアップ時に「顕著な」フィードバックが得られるようになっているという。ターボチャージャーもキックダウン時に素早く加速するようチューニングされている。

フォルクスワーゲン・ゴルフR 20イヤーズ
フォルクスワーゲン・ゴルフR 20イヤーズ    フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンによると、「新車の時点ですでにコレクターズアイテム」となるようなデザインディテールも特徴的だという。

ダッシュボードのドアパネルは、フォルクスワーゲンとしては初となるカーボンファイバー製で、Rのバッジも随所に添えられている。リアスポイラーは独自の仕様だ。

ゴルフR 20イヤーズは、2023年半ばまでの限定モデルとして製造される予定だが、予定台数についてはまだ確認されていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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