RAV4って何? ゴルフはスポーツじゃない? 意外と知らない「車名」に込められた意味 23選

公開 : 2022.05.28 06:05

ダッジのSRT

ダッジは、最もパワフルなモデルに「SRT」という接尾辞を使用している。チャージャーとチャレンジャーのヘルキャットV8エンジン搭載車、そしてファミリー向けSUVのデュランゴで0-402m発進加速12.9秒を誇るホットロッドモデルに採用されている。

2013年、2014年モデルから独立ブランドに昇格したSRTは、「ストリート&レーシング・テクノロジー(Street and Racing Technology)」の頭文字だ。

チャレンジャーSRTヘルキャットをさらに上回る「SRTデーモン」というモデルも存在する。そして、この悪魔を祓うべく誕生したのが「カマロ・ザ・エクソシスト」だ。
チャレンジャーSRTヘルキャットをさらに上回る「SRTデーモン」というモデルも存在する。そして、この悪魔を祓うべく誕生したのが「カマロ・ザ・エクソシスト」だ。

ちなみに、ヘルキャットのエンブレムは地獄から送り込まれた猫のように見えるが、第二次世界大戦中に米国海軍が使用した戦闘機(グラマンF6Fヘルキャット)からその名前を借りている。

フェラーリGTC4ルッソ

フェラーリ「GTC4ルッソ」の名前を読み解くには、3つのピースに分解する必要がある。まず「GTC」は、1966年のジュネーブ・モーターショーで発表された330 GTCをはじめとするクラシックモデルへのオマージュである。

続いて「4」という数字は4シーターであることを示し、「ルッソ(Lusso)」はイタリア語で「ラグジュアリー」を意味する。なお、末尾に「T」が付くのは、V12エンジンではなく小型のV8ツインターボエンジンを搭載していることを示すものだ。

フェラーリの車名には、エンジンの排気量やバルブ数に由来するものが多いが、「ポルトフィーノ」や「ローマ」のような都市名もある。
フェラーリの車名には、エンジンの排気量やバルブ数に由来するものが多いが、「ポルトフィーノ」や「ローマ」のような都市名もある。

フィアット500

現在販売されているフィアットの「500(チンクエチェント)」は、1957年に発売されたリアエンジン車にちなんで名づけられた。原付やスクーターからの乗り換えを想定した、安価で小さなクルマである。

オリジナルモデルは、最高出力13psの479cc 2気筒エンジンを搭載していた。排気量を四捨五入して500としたのが、この車名である。大型の600(セイチェント)には633ccの4気筒が搭載されるなど、こうした命名法は当時としては一般的なものだった。

現行のフィアット500は、エンジンこそ大型化(1.2L)したものの、初代の車名とスピリットは引き継いでいる。
現行のフィアット500は、エンジンこそ大型化(1.2L)したものの、初代の車名とスピリットは引き継いでいる。

その後、126に搭載されていた594ccの2気筒エンジンを搭載したモデルもあるが、500の名称はそのままである。「R」は、このモデルの究極の進化形であることを示す。

ランボルギーニの闘牛

ランボルギーニには、闘牛にちなんだ名前をつける長い歴史がある。

アヴェンタドール(Aventador)」は、1993年にその卓越した勇気で賞を獲得した牛である。そして、「ウラカン(Huracan)」はスペイン語でハリケーンのような響きだが、これも1879年に戦った闘牛の名前。そして、「ウルス(Urus)」は闘牛ではないが、17世紀に絶滅した非常に大きな牛の一種だ。

力強く勇猛果敢なイメージのある闘牛は、過激なスーパーカーによくお似合いのネーミングだ。
力強く勇猛果敢なイメージのある闘牛は、過激なスーパーカーによくお似合いのネーミングだ。

フォードも牛がお好きなようだ。「トーラス(Taurus)」は12星座の1つ、おうし座であり、角の生えた牡牛で表される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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