リアル・モータースポーツ ケータハム・セブン 420カップへ試乗 究極の公道セブン 前編
公開 : 2022.06.07 08:25
リクライニングできるシートは快適
サスペンションは、アイバッハ社製のコイルスプリングと、ビルシュタイン社製のダンパーという、定番の組み合わせ。ダンパーは伸縮共通で10段階に調整できるシンプルなユニットながら、この420カップにピッタリの減衰力を与えている。
試乗車が履いていた、エイボン社製のセミスリックタイヤ、ZZRエクストリームはオプション。もしサーキットを一層本気で攻めたいなら、溝のないスリックタイヤも選択可能とのこと。
スリックを履いてダンパーを目一杯引き締めれば、チャンピオンシップUKレーサーに迫るタイトな走りに浸れるはず。湿り気味の公道を飛ばすなら、通常のエイボンZZRを履き、ダンパーをしなやかに調整すれば良い。
コクピットへ座るには、ロールケージに身体を乗り上げて、つま先から降りるのが1番。ティレット社製バケットシートはリクライニングでき、クッションも効いていて適度に座り心地が良い。サーキットでは、背もたれは倒しすぎない方が良いだろう。
ステアリングにはクイックリリース機能が付き、乗降時は取り外せる。多少は乗りやすくなる。
タイトなドライバーズシートに身体を収めると、お尻は路面から10cmくらいしかない。フロントガラスが付かないかわりに、カーボン製の小さなリップが付いている。こちらは450ポンド(約7万円)のオプションとのこと。
この続きは後編にて。