復活のデロリアン、新型「アルファ5」発表 DMC12の精神を引き継ぐEVクーペ 2024年生産開始予定

公開 : 2022.05.30 20:25

V8スポーツから大型SUVまで ラインナップ拡大

現在、デロリアンは、クーペだけでなくさまざまなモデルに手を広げようとしている。次はV8エンジンを搭載したスポーツクーペ、その次はEVセダン、そして最後に、水素パワートレインを搭載した高級スポーツSUVを計画している。

デフリースCEOは、「規模を拡大するにはSUVが必要」と述べている。SUVを販売する前に、ブランドの象徴となるモデルを複数展開する考えだ。

デロリアン・アルファ5のプロトタイプ
デロリアン・アルファ5のプロトタイプ    デロリアン・モーター・カンパニー

このSUVについては、8月のアルファ5の一般公開後に情報が共有されるという。主に米国市場をターゲットとし、BMW X7キャデラックエスカレードなどのフルサイズ高級SUVと競合するサイズになるという。デロリアンは、「バッテリーが最終的なゴールだとは確信していない」ため、SUVの動力源に水素を選んだとしている。

これが水素による燃料電池なのか、それとも水素燃焼エンジンなのかはまだわからないが、デフリースCEOは化石燃料からの脱却に関して「ローマへの道は1つではない」と述べ、多様なパワートレインを展開する姿勢を示した。

デロリアンは8月に行われるIPO(株式公開)とともに、事業拡大に向けた新たな資金調達を開始する見込みだ。

「当社は株式公開企業になります。そうでなければなりません。自動車製造は安いものではありませんし、それを実現するためには多額の資金が必要なのです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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