中国発EVが英国上陸 その名も「ファンキー・キャット」 果たして売れるのか?
公開 : 2022.06.01 06:05
中国の長城汽車は、ORAブランドから新型EV「ファンキー・キャット」を英国に導入すると発表しました。
小型EVハッチバック 価格は500万円弱~
中国の長城汽車は、小型EVのキャットを英国に導入すると発表した。英国向けの車名は「ファンキー・キャット(Funky Cat)」とされている。
今秋には初期限定モデルのファースト・エディションが発売される予定だ。価格は、48kWhバッテリーを搭載したエントリーモデルで3万495ポンド(約490万円)から、航続距離は310kmとなっている。
アダプティブ・クルーズコントロール、360度カメラ、LEDヘッドライト、18インチホイール、スマートフォンのワイヤレス充電器、スマートフォン・ミラーリング機能などが標準装備されている。
ボディカラーはグリーン、ブラック、レッド、グレーの4色が用意され、オプションでルーフとのツートンカラーにすることもできる。
ファンキー・キャットは、長城汽車(GWM)のEVブランド、ORA(欧拉、オーラ)から2018年に中国で発売された。昨年9月のミュンヘン・モーターショーで欧州展開が決定したが、英国への導入は未確定だった。欧州ではORAキャットとして販売される。
長城汽車が英国に上陸するのは約6年ぶりで、今回はORAと高級ブランドのWEYが参入する。WEYは来年、欧州市場でプラグイン・ハイブリッドSUVの「Coffee 01」を発売する計画だ。
充電速度は80kW 最高速度159km/h
ファンキー・キャットは、63kWhバッテリーを搭載した航続距離420kmのモデルも導入される見込みで、この数値はマツダMX-30やルノー・ゾエといった同価格帯の他のEVを上回るものである。また、航続距離339kmの58kWhバッテリーの中級グレードもいずれ発売される予定だ。
CCS急速充電器による80kWの充電が可能で、6.6kWの単相および11kW三相のAC充電も全車に標準装備されている。電気モーターは最高出力171psと最大トルク25.4kg-mを発生し、前輪を駆動する。0-48km/h加速3.8秒、0-100km/h加速8.5秒、最高速度は159km/hに達する。
全長4235mm、全幅1825mm、全高1596mmと、ボディサイズはフォルクスワーゲンID.3に近い。ホイールベースは2650mmなので、身長180cmの大人でもゆったりと後席に座ることができるという。
英国では最終的に4つのグレードを展開する見込みで、いずれもEV補助金の対象となるとのこと。欧州の老舗ブランドに対抗すべく、装備を充実させて競争に臨む姿勢を見せている。