新型BMW M3ツーリング 6月23日公開予定 3シリーズ初の高性能ワゴン、待望のデビュー
公開 : 2022.06.07 18:05
待望の高性能ワゴン、BMW M3ツーリングが英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで一般公開されます。
M3に初のワゴンモデル 今月末に一般公開
BMWは、6月23日から英国で開催される自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で、新型のM3ツーリングを発表する。
2020年に発売されたG80世代のBMW M3をベースにしたもので、セダンモデルと基本的なスタイリングを共有しているが、独自のワゴンボディは特筆すべき違いだ。
以前公開された動画では、シャープなリアバンパー、大型ディフューザーを飾る4本のエグゾーストパイプなどはM3セダンから受け継がれている。リアウィンドウの上には3Dプリントされたリップスポイラーが見え、ルーフレールはフロントに向かって伸びている。
また、動画内では、カモフラージュされてはいるがフロントも一部確認できる。バンパーはセダンと共通で、キドニーグリル、ボンネットの膨らみ、大型エアインテークが特徴的だ。
BMW Mの設立50周年を記念して数多くのモデルが開発中だが、M5ツーリングもそのうちの1台となる。新型M2コンペティション、M4 CSL、XMもデビューを控えている。
ツインターボ3.0L直6で最高出力480ps?
M3ツーリングは、標準の3シリーズ・ツーリングによく似ているが、フェンダー、エアインテーク、スポーツエグゾーストが外観上の大きな違いとなる。BMWはこのモデルの投入により、アウディRS4アバントに初めて直接対抗することができる。
詳細は不明だが、Mのターボチャージャー付き6気筒ガソリンエンジンを使用することは確認されている。おそらく、ツインターボ3.0L直6エンジン「S58」で最高出力480ps、最大トルク61kg-mを発揮するM3およびM4と共通のものと予想される。
BMWによると、標準の3シリーズ・ツーリングと同等の室内スペースとラゲッジ容量を実現するという。同社は以前、M3ツーリングが「レース志向の性能と日常的な使い勝手というM特有の相互作用を、極限まで高めたいと願うすべての人々の希望」を叶えるものであると述べている。
34年にわたるM3の歴史の中で、これまでワゴンのM3ツーリングが販売されたことはないが、BMWは2000年に3代目モデルをベースにしたプロトタイプを制作している。
また、大型のM5ではこれまでに2度、1992~1995年と2006~2010年に製造されたモデルでM5ツーリングを導入している。
M部門設立50周年記念 イベント展示に力
M3ツーリングがデビューを飾るフェスティバル・オブ・スピードは、グッドウッド・サーキットで毎年開催される英国最大級の自動車イベント。50周年を迎えたBMW Mは、数多くの出展を控えている。
グッドウッド・ハウスの前庭に置かれるモニュメント「セントラル・フィーチャー」は、毎年さまざまなテーマで制作されている。今年はBMW Mが選ばれ、3.0 CSL、M1プロカー、WTCC E30 3シリーズ、ル・マン優勝車であるV12 LMRなど、往年のレースカーを集めたモニュメントが設置される予定である。
また、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に投入する新型のプロトタイプ・レーシングカー、MハイブリッドV8もグッドウッドで一般公開される予定だ。
さらにBMWブースでは、サーキット走行に特化したM4 CSL、最高出力619psのiX M60、先鋭的なコンセプトXM、その他新旧の「アイコン」的なMモデルも多数展示される予定である。