【詳細データテスト】プジョー308 軽量さが生きる動力性能 期待どおりのハンドリング 後席は狭い

公開 : 2022.06.11 20:25  更新 : 2022.07.11 07:51

使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆

インフォテインメント

プジョーの最新世代のインフォテインメントシステムであるi-コネクトは、タッチパネルでダイレクトに操作するほかの手段を持たない。ステアリングホイールにもセンターコンソールにも、カーソルを動かすデバイスはない。音声入力には対応するが、やはりタップやスワイプなしにはすべての操作をすることができないので、画面が指紋だらけになるまでにさほど時間はかからない。

使い勝手を高めているのは、iトグルと呼ばれる画面下に並んだショートカットだ。しかし、それがあることで、画面にタッチするときに手を置いて安定させる場所がなくなってしまった。うっかりその上に手をついてしまうと、意図しないメニューへすぐにジャンプしてしまう。ショートカットの連携先は、長押しで設定することができ、その割り振りはアプリのメニューで確認できる。

音声入力に対応する機能もあるが、基本的にはタッチパネルで操作するインフォテインメント系。ショートカットが用意され、使いやすそうだが、うっかりそれにタッチしてしまうことは少なくない。
音声入力に対応する機能もあるが、基本的にはタッチパネルで操作するインフォテインメント系。ショートカットが用意され、使いやすそうだが、うっかりそれにタッチしてしまうことは少なくない。    LUC LACEY

システムのレスポンスは、ライバルに勝るものではない。走行中にアクセスできる機能の限定範囲は規範的なもので、画面を注視する時間が長すぎると警告される。そう聞けば、安全面ではいいことのようだが、全体的にはもっと集中力を削がれないシステムのほうがいいと思わされる。

燈火類

アダプティブマトリックスLEDヘッドライトは、GTとGTプレミアムの各グレードに標準装備。下位グレードでは、エコLEDとなる。今回のテストでは、ライトの性能を試す機会はなかった。

ステアリングとペダル

ペダルはセンター寄りで、脚が長くないドライバーなら、ライバル車より窮屈さを覚えずに運転できるはずだ。ステアリングコラムは、メーターパネルを見るために低く設置されたのだろうが、それでも視線を遮ることはある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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