新型クプラ・テラマール 欧州発表 スペイン発のハイブリッドSUV、2024年発売予定
公開 : 2022.06.09 18:45 更新 : 2023.09.07 01:42
スペインの自動車ブランドであるクプラが新型SUV「テラマール」を発表。マイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドを揃えて欧州販売を強化します。
クプラ最後のエンジン搭載車
スペインの自動車ブランド、クプラは、2024年に発売予定の新型テラマールを発表した。トヨタRAV4などと同クラスのハイブリッドSUVである。
マイルド・ハイブリッド仕様とプラグイン・ハイブリッド(PHEV)仕様の2つが用意される予定で、2030年にラインナップの完全電動化を目指すクプラにとって、内燃エンジンを搭載した最後のモデルとなる。
「テラマール(Terramar)」という車名は、スペイン・バルセロナ近郊の海岸都市にちなんだもの。ハンガリーにあるフォルクスワーゲン・グループの工場で、次期アウディQ3とともに製造される予定だ。
今のところ、技術的な詳細はほとんど明らかにされていないが、テラマールには新開発のハイブリッド・パワートレインが採用される見込みだ。プラットフォームは、フォルクスワーゲン・グループのMQBプラットフォームの最新型を使用する。
PHEV仕様は、電気のみで約100kmの走行が可能になるという。高性能ブランドらしく、「パフォーマンスと現代的なスポーティさ」を重視するとのことだ。
現行モデル2車種にも大幅な改良
また、クプラは現在欧州で販売中のSUV「フォーメンター」とハッチバックの「レオン」の改良新型を発表した。デザインが大幅に変更されるとのことだが、発表の場では詳細は明かされなかった。
クプラ・レオンのエクステリアは、プラットフォームを共有しているセアト・レオンとは一線を画すものとなっている。フロントエンドは現行モデルとは大きく異なり、最新のラインナップに歩調を合わせているようだ。
クプラ特有のトリプル・トライアングルをモチーフにしたヘッドライトが最も目立つ特徴だが、グリルの形状も根本的に見直され、滑らかなサーフェスとなった。下部のエアインテークには太い装飾トリムが配置され、フロントウイングに向かって曲線を描いている。
SUVのフォーメンターも同様で、ヘッドライトやエアインテークのデザインが刷新されている。全体的には、新型のテラマールにも似ている。
パワートレインやシャシーに改良が施されるかどうかは不明だが、新型テラマールには新開発のハイブリッド・パワートレインが搭載される予定であり、フォルメンターとレオンのPHEV仕様も航続距離などの改善が期待される。
両モデルは来年中に正式発表された後、2024年に欧州で発売される予定だ。