ミニ デザイン路線転換へ 7月に新型EVコンセプト公開予定 2023年以降の次世代モデルを予告

公開 : 2022.06.15 06:05

ミニは来月、新型EVクロスオーバーのコンセプトを公開します。ブランドの完全電動化に伴い、新たなデザイン路線を切り開くとのこと。

カントリーマンより小型のニューモデル

ミニは来月、新たなデザイン路線を取り入れたコンセプトカーを公開する予定だ。ミニは2023年から電動モデル専用ブランドとなることを目指しており、今後の市販車デザインを予告するものと考えられる。

このコンセプトは、間もなく公開される次期EVの3ドアとカントリーマン(クロスオーバー)に並ぶ電動クロスオーバーになるという。カントリーマンより小型であるが、高価格帯のモデルとなる見込みだ。

ミニが公開した予告画像
ミニが公開した予告画像    ミニ

ミニの親会社であるBMWグループと長城汽車による合弁会社「スポットライト」として中国で生産される予定。

ミニは、このコンセプトのデザインは「ブランドの伝統的価値と最先端技術の融合」であり、「次世代EVモデルファミリーの新しいデザイン言語を初めてプレビューすることになる」と述べている。

ミニのデザイン責任者であるオリバー・ハイルマーは、次のように語っている。

「ミニのEVモデルは、ブランドデザインを見直す機会となります。同時に、ミニが誇るディテールへのこだわり、伝統的センス、革新への情熱も維持しています」

また、「独立したモデルの個性の創造が、新しいデザイン言語の中心的な特徴の1つ」であり、すべてのモデルをさらにユニークなものにしたいと考えているという。

その一例が新しいLED技術で、リアライトのユニオンジャック・デザインの自由度を広げ、「モデルごとに個別のライトシグネチャー」を作り出しているとのことだ。

さらに、この新しいデザイン言語の一環として、内装にレザーを使用せず、クロームの使用量も減らすなどサステナビリティを推し進める予定である。

ラインナップの電動化に伴い、複数の現行モデルが廃止されることになっている。今のところ、5ドア・ハッチバックにはEVが導入されず、クラブマンも後継の計画はないという。カントリーマンのPHEVも廃止される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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