フェラーリ 2026年までに60%電動化 EV含む、15の新型車展開へ SUVは9月発表

公開 : 2022.06.17 18:45

EVに「エンジンと共通性」 自動運転にも言及

2025年の発売が決定しているフェラーリ初のEVに関しては、「エンジンとの強い共通性」を持たせるとしており、レース由来のパワートレイン技術、メカニカル、ソフトウェアを活用するという。

「フェラーリ初のEVは、当社のレースの伝統に根ざし、その真正性と一貫性を保ちつつ、蓄積された技術をより幅広く活用することになるでしょう。そしてわたしは、着任したその日から、チームの素晴らしい仕事に、わたし自身の技術的な知識、経験、ネットワークを加えることができて幸せです」とヴィーニャCEO。

フェラーリ・デイトナSP3など限定生産のアイコナ(Icona)シリーズも引き続き展開していく。
フェラーリ・デイトナSP3など限定生産のアイコナ(Icona)シリーズも引き続き展開していく。

しかし、彼はそれ以上のことは明かさなかった。

「フル電動のフェラーリについて、多くを語ろうという誘惑には抗わなければいけません。1つ言えることは、いろいろな意味でユニークなものになるということです」

EVの詳細はまだ明らかにされていないが、フェラーリはトップレベルの電力密度、軽量設計、刺激的なサウンド、エモーショナルな運転体験が主な特性になると約束している。

バッテリーはマラネロにある、電気駆動系コンポーネントの設計・製造に特化した新施設で製造され、軽量化と剛性強化のためにシャシーに組み込まれる予定だ。

そのほか、全モデルに関連する自動運転機能の開発計画も明らかにされた。ドライバーを重視するフェラーリでは、自動運転のレベルを「2」ないし「2+」に限定し、コネクティビティ機能は「何よりもまず、所有体験と顧客との関係を高めるために」使用するとしている。

フェラーリは、新たに発表した製品投入計画により、2026年に67億ユーロ(約9500億円)の純収益達成を目標に掲げており、これは「豊富な製品ポートフォリオに支えられた自動車関連事業が主に牽引する」という。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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