トヨタ「ハリアー」「RAV4」の生産ライン 7月は16稼働日を停止 仕入先でコロナの影響が続く
公開 : 2022.06.22 20:25 更新 : 2022.06.22 21:25
トヨタが7月の生産計画を見直し。「ハリアー」「RAV4」のラインが、16稼働日も停まります。ハリアーは、登録車の販売ラインキング上位の人気SUVです。
ハリアーの生産ライン 7月は月の半分が停止か
トヨタが7月の国内工場の稼働について、見直しを発表した。
すでに、「一部仕入先でのコロナウイルス感染者発生による出勤率低下、および別仕入先での生産設備の不良による部品供給不足」によって、6月と7月にライン停止を行うことが明らかにされていた。
今回新たに、前述の一部仕入先での出勤率低下が続いているため、複数の生産ラインで稼働停止の延長が決定された形だ。
人気SUVの「ハリアー」「RAV4」を生産する「高岡工場 第2ライン」は、とくにその影響が大きい。
ちょうど6月は合計9稼働日の停止を行っているが、7月については、それを上回る16稼働日が停止対象になるという。
トヨタ高岡工場 第2ライン 7月の稼働停止日程
1(金)、4(月)、5(火)、6(水)、7(木)、8(金)
11(月)、12(火)、13(水)、14(木)、15(金)
18(月)、19(火)、20(水)、21(木)、22(金)
トヨタ高岡工場 第2ライン 生産車種
ハリアー
RAV4
ハリアーは、2021年度(2021年4月~2022年3月)に約6万台を販売し、登録車のランキングでトップ10に入る人気車種。
今年の4月、5月も10位に入るなど、トヨタのSUVラインナップを支える屋台骨の1台だ。
好調の一方で、今年3月には小島プレスのシステム障害や、福島県沖地震に伴う仕入先被災による部品欠品で6稼働日、5月には中国・上海のロックダウンの影響で8稼働日にわたってライン停止日を設けている。
なお、トヨタは今回の発表に際し、次のようなメッセージを添えている。
「新型コロナウイルス感染拡大などに伴う部品供給不足による生産計画の度重なる見直しにより、お待ちいただいているお客様や、仕入先及び関係の皆さまにはご迷惑、ご不便をおかけし、改めて心からお詫び申し上げます」
「半導体不足およびコロナウイルス感染拡大による影響などにより、先を見通すことが依然困難な状況のため、生産計画が下振れする可能性もありますが、部品供給を精査し、できるだけ急減産を抑えながら、1日でも早く1台でも多くお客様にお届けできるよう、引き続き、努力してまいります」