強みは豪奢なインテリア レクサスUX 300e(4) 長期テスト 途上の充電インフラ
公開 : 2022.07.17 09:45
豪奢なインテリアはレクサスの強み
トヨタとレクサスはBEVへのシフトに及び腰だったようだが、RZ 450eの発表で、風向きが変わったように思う。UX 300eの長期テストをしている筆者も、期待している。ブランド初となる、BEV専用モデルだからだ。
レクサスが最高の品質を保ったうえで、UX 300eの弱点を克服できれば、間違いなく成功を掴むと予想できる。特に最大の強みだと感じているのが、豪奢なインテリアだ。
最近になって、ボルボC40 リチャージ、フォルクスワーゲンID.4、アウディQ4 eトロン・スポーツバックに連続して運転する機会があった。だがいずれのモデルも、UX 300eに迫るほど気持ちが安らぐ快適性を備えていなかった。
これは、レクサスがUX 300e以前から磨いてきた部分でもある。アウディQ4 eトロンの運転席に座った時、改めてその事実に気付かされた。
確かにアウディには、11.6インチのインフォテインメント用タッチモニターとヘッドアップ・ディスプレイ、モニター式のメーターパネルが揃い、車載技術という点では圧倒されるものがある。だが、素材の上質感ではUX 300eの方が上だと感じた。
人間工学的にも扱いやすい、実際に押せるハードボタンがレイアウトされ、ダッシュボードの上面にも風合いの良いレザーが張られている。そのひとつひとつが、高水準で仕立てられている。
車内の足元を見渡すと、プラスティック然とした部分もなくはない。とはいえインテリア全体を見渡せば、少々高めの価格にも納得できる雰囲気が漂っている。
テストデータ
気に入っているトコロ
ダブルヒンジ:センターコンソールのアームレストに備わる小物入れは、運転席側からも助手席側からも開く。これが、実は意外と便利だったりする。
気に入らないトコロ
ホイールスピン:さほど勢いの良くない加速でも、ホイールスピンすることがしばしば。
テスト車について
モデル名:レクサスUX 300e プレミアム・プラス(英国仕様)
新車価格:4万5245ポンド(約755万円)
テスト車の価格:4万5815ポンド(約765万円)
テストの記録
航続距離:249km
電費効率:5.0km/kWh
故障:なし
出費:なし