マニアックな四駆セダンが面白い 印象の薄い名モデル 16選 トラクションとパワーを楽しむ4WD車
公開 : 2022.07.02 06:05
4WDのセダンといえばアウディやスバルを思い浮かべるかも知れませんが、今回はもう少し印象の薄い、忘れられがちなモデルを紹介します。
もくじ
ー地味だけど面白いマニアックな4WDセダン
ーアルファ・ロメオ159 Q4
ーBMW 7シリーズ
ージャガーXF
ージャガーXJ
ーマツダスピード・アテンザ
ーメルセデス・ベンツCクラス
ーメルセデス・ベンツSクラス
ープジョー508
ーサーブ9-3
ースズキ・キザシ
ーテスラ・モデルS
ーオペル/ヴォグゾール・インシグニア
ーフォルクスワーゲン・パサート
ーフォルクスワーゲン・フェートン
ーボルボS60
ーボルボS90
地味だけど面白いマニアックな4WDセダン
セダンというのは、どんなクルマだろうか。高級、上品、地味、遅い、「オジサマ」の乗るクルマ……というのが世間の一般的なイメージかもしれない。しかし、セダンの中には、4WD(AWD、四輪駆動)のトラクションとパフォーマンスを声高に叫ぶモデルもある。
アウディのセダンは、その代表例と言える。クワトロシステムに裏打ちされたその走りは、ここで改めて語る必要もないだろう。しかし、ほかにはどんなクルマが思いつくだろうか?
SUVやスポーツカーの影に隠れがちな存在だが、どんな天候でも安定した走りを楽しめる、優れた4WDセダンは決して少なくない。ここでは、意外と知られていない16のモデルを、アルファベット順に紹介する。
アルファ・ロメオ159 Q4
アウディは4WDモデルを中心にブランドを確立しているが、アルファ・ロメオにそうしたイメージはない。メディアでも159 Q4について触れられる機会は少ない。
ワゴンタイプの「159スポーツワゴン」も比較的珍しい存在だが、4WDの159 Q4はもっと希少だ。欧州では2.4 JTDmターボディーゼルエンジンも用意されていたが、日本では3.2 JTS V6が導入された。
燃費は期待できないが、4WDのトラクションのおかげで260psものパワーを簡単にこなせる、桃源郷のようなモデルだ。現在売られている中古車は、スポーツワゴンを除くと10台前後。価格も100万円を切るものがいくつか見られる。
BMW 7シリーズ
BMWは、4WDの高級セダン市場では比較的後発のメーカーだ。アウディやベントレーが何年も前からモデルを投入してきたのに対し、BMWは2015年のG11世代でようやく7シリーズに4WDを導入した。
BMW最後のV12エンジン搭載モデルである「ザ・ファイナルV12」において、4WDは重要な特徴であった。ツインターボ6.6L V12エンジンは最高出力609psを発揮し、ロングホイールベースでありながら0-100km/h加速3.6秒という圧倒的な加速性能を実現している。
ジャガーXF
安心感のあるハンドリングはジャガーの要であり、だからこそXFでは4WDが重要視されるべきだ。しかし、ジャガーがXFに4WDを導入したのは2016年のことだった。スポーツカーのFタイプに搭載されているものと同じシステムを採用している。
濡れた路面や滑りやすい路面でのグリップレベルが明らかに向上しているにもかかわらず、4WDのXFは依然として目立たない存在である。問題は、後輪駆動モデルより105kgも体重が多いことで燃費の悪化を招き、企業平均CO2排出量に悪い影響を与えてしまうことだ。