ヒョンデ初のEVセダン 新型アイオニック6 欧州発表 個性的デザインで空気抵抗抑える

公開 : 2022.06.29 18:05

典型的なものは作らない デザイナーの想い

英AUTOCAR編集部は、ヒュンダイのグローバルデザイン責任者、リー・サンヨプにインタビューを行った。

――コンセプトの「プロフェシー」を進化させる上で、苦労した点は何ですか?

「シングルカーブのデザインで、大きな室内空間を持ちながら、ダイナミックなキャラクターを失うことなく、『ストリームライナー』のアウトラインを得ることが最大のチャレンジの1つでした」

ヒョンデ・アイオニック6
ヒョンデ・アイオニック6    ヒョンデ

「もちろん、空力は重要な要素です。(抗力係数)Cd値0.21というのは、他のEVと比べても素晴らしい数値です。風洞実験に多くの時間を費やしましたよ」

――性能はデザインに影響を与えたのでしょうか?

「航続距離と機能性を実現しなければならないので、ある意味、既定路線ですね。しかし、基本的にEVというのは、バッテリーパックにモーターを搭載したものですから、それ以外にどんな違いを持たせるかが課題でした」

「典型的なものを作りたいわけではありません。アイオニック6では、シングルカーブ・デザインを採用しました。これを『セダン』とは呼びたくはありません」

――自動車デザインは、今後も「時代」をテーマに考えていくのでしょうか?

「今は、ちょっと暗い時代ですが、暗い時代でも必ず希望はあります。ヒョンデのタイムマシンで70年代前半のような時代に戻ることができるんです。素晴らしい時代でしたね」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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