【詳細データテスト】シボレー・コルベット ミドシップ化で磨いた走り 高い実用性 唯一無二の存在感

公開 : 2022.07.02 20:25  更新 : 2022.07.11 09:21

スペック

レイアウト

第8世代のコルベットは、歴代初のミドシップレイアウトを採用。同時にスプリングは、伝統の横置きリーフからよりチューニングしやすいコイルへと変更された。

サウペンションは前後ともダブルウィッシュボーンで、欧州仕様は磁性流体ダンパーが標準装備される。前後重量配分は、実測で39:61だった。

エンジン

FRからMRへと、レイアウトを全面刷新したC8コルベット。もうひとつ大きく変わったのはサスペンションのスプリングで、伝統のリーフからコイルへ変更された。
FRからMRへと、レイアウトを全面刷新したC8コルベット。もうひとつ大きく変わったのはサスペンションのスプリングで、伝統のリーフからコイルへ変更された。

駆動方式:ミドシップ縦置き後輪駆動
形式:V型8気筒6162cc、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ103.3×92.0mm
圧縮比:11.5:1
バルブ配置:2バルブOHV
最高出力:482ps/6450rpm
最大トルク:62.5kg-m/4500rpm
エンジン許容回転数:6600rpm
馬力荷重比:291ps/t
トルク荷重比:37.7kg-m/t
エンジン比出力:78ps/L

ボディ/シャシー

全長:4634mm
ホイールベース:2722mm
オーバーハング(前):1037mm
オーバーハング(後):875mm

全幅(ミラー含む):2140mm
全幅(両ドア開き):3940mm

全高:1235mm
全高(テールゲート開き):1850mm

足元長さ(前席):最大1080mm
足元長さ(後席):最大−mm
座面~天井(前席):最大940mm
座面~天井(後席):−mm

積載容量・前/後:120/230L

構造:アルミバックボーン式スペースフレーム
車両重量:1655kg(公称値)/1679kg(実測値)
抗力係数:−
ホイール前/後:8.5Jx19/11.0Jx20
タイヤ前/後:245/35 ZR19/305/30 ZR20
ミシュラン・パイロットスポーツ4S
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:8速DCT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:2.91/8.7 
2速:1.76/14.3 
3速:1.22/20.6 
4速:0.88/28.6 
5速:0.65/38.8    
6速:0.51/49.4 
7速:0.40/62.9 
8速:0.33/76.3 
最終減速比:5.17:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:8.1km/L
ツーリング:11.6km/L
動力性能計測時:2.6km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):4.1km/L
中速(郊外):8.3km/L
高速(高速道路):10.4km/L
超高速:10.2km/L
混合:8.2km/L

燃料タンク容量:70L
現実的な航続距離:565km
CO2排出量:277g/km

サスペンション

前:ダブルウィッシュボーン/コイルスプリング、スタビライザー
後:ダブルウィッシュボーン/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.5回転
最小回転直径:11.1m

ブレーキ

前:345mm通気冷却式ディスク
後:350mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS、ブレーキアシスト
ハンドブレーキ:電気式、ダッシュボード下部にレバー設置

静粛性

アイドリング:50dBA
全開時(4速):89dBA
48km/h走行時:66dBA
80km/h走行時:71dBA
113km/h走行時:76dBA

安全装備

ABS/EBD/ESC/側方死角警告/後方クロストラフィック警告/自動緊急通報
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
交通弱者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温18℃
0-30マイル/時(48km/h):1.8秒
0-40(64):2.4秒
0-50(80):3.1秒
0-60(97):3.9秒
0-70(113):5.0秒
0-80(129):6.2秒
0-90(145):7.5秒
0-100(161):9.1秒
0-110(177):10.9秒
0-120(193):13.2秒
0-130(209):15.9秒
0-140(225):19.2秒
0-150(241):23.4秒
0-402m発進加速:12.3秒(到達速度:188.1km/h)
0-1000m発進加速:22.3秒(到達速度:238.3km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ポルシェ911カレラS PDK(2019年)
テスト条件:乾燥路面/気温13℃
0-30マイル/時(48km/h):1.5秒
0-40(64):2.1秒
0-50(80):2.7秒
0-60(97):3.4秒
0-70(113):4.3秒
0-80(129):5.3秒
0-90(145):6.4秒
0-100(161):7.7秒
0-110(177):9.2秒
0-120(193):11.1秒
0-130(209):13.2秒
0-140(225):15.8秒
0-150(241):18.9秒
0-402m発進加速:12.0秒(到達速度:201.7km/h)
0-1000m発進加速:21.6秒(到達速度:253.1km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.6秒(2速)/2.3秒(3速)

30-50(48-80):1.6秒(2速)/2.2秒(3速)/3.2秒(4速)/4.5秒(5速)

40-60(64-97):2.1秒(3速)/3.1秒(4速)/4.4秒(5速)/6.2秒(6速)

50-70(80-113):2.1秒(3速)/3.1秒(4速)/4.4秒(5速)/6.2秒(6速)/8.9秒(7速)

60-80(97-129):2.2秒(3速)/3.1秒(4速)/4.4秒(5速)/6.5秒(6速)/9.2秒(7速)/13.2秒(8速)

70-90(113-145):3.1秒(4速)/4.6秒(5速)/6.8秒(6速)/10.0秒(7速)/14.3秒(8速)

80-100(129-161):3.2秒(4速)/4.7秒(5速)/7.2秒(6速)/11.3秒(7速)/16.3秒(8速)

90-110(145-177):3.5秒(4速)/4.8秒(5速)/7.5秒(6速)/12.3秒(7速)

100-120(161-193):4.9秒(5速)/8.1秒(6速)

110-130(177-209):5.3秒(5速)/8.7秒(6速)

120-140(193-225):6.0秒(5速)

130-150(209-241):7.5秒(5速)

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温18℃
30-0マイル/時(48km/h):9.3m
50-0マイル/時(64km/h):24.1m
70-0マイル/時(80km/h):45.6m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.87秒

ライバルの制動距離

ポルシェ911カレラS PDK(2019年)
テスト条件:乾燥路面/気温13℃
30-0マイル/時(48km/h):7.5m
50-0マイル/時(64km/h):20.6m
70-0マイル/時(80km/h):39.8m

各ギアの最高速

1速:56.3km/h(6600rpm)
2速:95.0km/h(6600rpm)
3速:136.8km/h(6600rpm)
4速:188.3km/h(6600rpm)
5速:255.9km/h(6600rpm)
6速:296.1km/h(5996rpm)
7速:296.1km/h(4703rpm)
8速(公称値):296.1km/h(3880rpm)

8速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1476rpm/1687rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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