それ、クルマの寿命縮めてます… 愛車にやってはいけないこと 20選 費用節約にも

公開 : 2022.07.03 06:05

ジャッキアップポイントを使用しない

ほとんどのクルマには、前輪の後ろと後輪の前にジャッキアップポイントがある。その名の通り、ジャッキアップする際に使用するもので、クルマの重量に耐えられるよう頑丈に作られている。タイヤ交換などを自分で行う際には、必ずそこにジャッキを入れるようにしよう。

それ以外の場所にジャッキを当てると、ロッカーパネルやフロアなどの構造部分を損傷したり、最悪の場合は何かのはずみでジャッキが外れ、クルマの下敷きになる危険性がある。

ジャックアップは作業場所や方法を間違えると事故につながる危険性がある。
ジャックアップは作業場所や方法を間違えると事故につながる危険性がある。

冷却システムに水だけを入れる

エンジンの温度を適切に保つ水冷の冷却システムには、クーラント(LLC)と呼ばれる液体を使用する。絶対に「水だけ」を入れてはいけない。冬場は凍結し、装置の目詰まりやサビの原因にもなる。緊急時にはいいが、長期間の使用は避けた方がいい。自動車メーカーが推奨する種類のクーラントを使い、必要に応じて適量の水を混ぜよう。

クーラントに関する情報は、取扱説明書やオンライン、または最寄りの販売店に電話で問い合わせることができる。

LLCは「不凍液」とも呼ばれ、冷却水の凍結を防ぐことができるほか、防錆効果もある。
LLCは「不凍液」とも呼ばれ、冷却水の凍結を防ぐことができるほか、防錆効果もある。

雨天時の窓の開けっ放し

一部の例外を除いて、クルマの内装と水は相性が悪い。雨天時に窓やサンルーフを開けたままにすると、内装材、カーペット、トリムパーツ、スイッチ類などの電気部品が損傷する。雲行きが怪しくなってきたら、すべての窓が閉まっているか再確認しよう。

雨天時でも換気のために窓を開けたいなら、ドアバイザーを装着しよう。
雨天時でも換気のために窓を開けたいなら、ドアバイザーを装着しよう。

オーバーヒートしても走り続ける

エンジンがオーバーヒートし始めたら、できるだけ早く停止すること。車種によっては温度計で異常を知ることもできるが、警告灯で知らせるクルマもある。走行に何も問題がないように思えても、エンジンルームから煙が出たり、焦げ臭いにおいがしたら、クルマを停めよう。

オーバーヒートについては、さまざまな都市伝説がある。スピードを出せばエンジンに多くの空気が送られて冷えるという説や、ヒーターをつければ温度が上がらないという説など。このような方法が有効な場合もあるが、ベストな方法は、停止して問題を特定し、解決することである。

オーバーヒートを起こすと、内部パーツの破損など後遺症が残ってしまう。走り続けるのはよそう。
オーバーヒートを起こすと、内部パーツの破損など後遺症が残ってしまう。走り続けるのはよそう。

浸水している場所を走る

エンジンが壊れる可能性が高いので、一般的な乗用車で水深の深いところを運転するのはお勧めできない。また、市販されているほとんどのSUVは、本格的なオフロード走行に対応できるような装備は備えていないことも覚えておこう。川を安全に渡るには、クルマ用のシュノーケルを装着し、吸気口を高くするしかない。

最近はSUVモデルが人気だが、すべてがオフロード走行に対応しているわけではない。
最近はSUVモデルが人気だが、すべてがオフロード走行に対応しているわけではない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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