ランドローバーCEO 「半導体不足への対処は甘かった」 変革期の高級SUVブランド代表に独占インタビュー

公開 : 2022.07.01 21:05

ディスカバリーのポジション

――電動化するジャガーの新しいラインナップに全力を注いでいるようですが、ランドローバーの新型車はどうでしょうか?

「電動化に対応するために、その一部を前倒しで進める予定です。しかし、詳細はまだ申し上げられません」

――ランドローバーブランドは非常に強力ですが、それでもディスカバリー・ファミリーにやるべきことがある、という見方で間違いないでしょうか?

「そうです。新型ディフェンダーの成功は、ディスカバリーのポジションに間違いなく影響を及ぼしています。しかし、ランドローバーの中でディスカバリーが独自のファミリーとして大きな役割を果たしてくれると信じていますし、わたし達もそのために懸命に取り組んでいます」

――ディスカバリーはどのような存在になれるのでしょうか?

ランドローバー・ディスカバリー
ランドローバー・ディスカバリー

「ディスカバリーはファミリー向けのモデルですが、そのカラーをさらに強化したいと考えています。当社のラグジュアリーモデルの優れた特徴を持たせつつ、実用性とアクセシビリティを重視する必要があるのです」

――価格が比較的高いことと、ディフェンダーのような新型車への需要を考えると、ランドローバーはきっと羨望の的になっているのでしょうね?

「そうですね、その通りだと思います。多くのお客様に満足していただいているのは確かです。昨日も、レンジローバー・スポーツにお乗りのご近所の方とお話ししました。彼は道でわたしを呼び止め、『ありがとう、ティエリー。わたしのクルマをありがとう』と言ってくれたんです。素晴らしい瞬間でした」

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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