【実際に購入レポート】ポルシェ・タイカンの長期テスト(7) ポルシェのショールームがあるホテルに泊まりました

公開 : 2022.07.04 20:50

AUTOCAR JAPANの笹本健次編集長のポルシェ・タイカン購入レポート。サービスキャンペーンの実施とポルシェセンターみなとみらいのショールームに併設されるウェスティンホテル横浜の宿泊記録です。

ポルシェセンターみなとみらい×ウェスティンホテル横浜

この6月13日にウェスティンホテル横浜がオープンし、その1階には、ポルシェセンターみなとみらいのショールームが開設されたという。

ポルシェで初めての、ホテル併設のショールームの開設ということなので、早速、旅館の経営の勉強も兼ね、泊まりに行くことにした。

世田谷のサービスセンターでの整備風景。
世田谷のサービスセンターでの整備風景。

また、丁度良いチャンスなので、まだ、体験していなかったポルシェの急速充電を行うことにした。

この日は、横浜に行く前に、世田谷のサービスセンターに寄り、かねてより懸案であった、サービスキャンペーンの実施も行った。

作業そのものは、1時間ほどで終了したが、プログラムの再インストールのほか、ウインドウ・ウォッシャーの追加や、タイヤの空気圧の調整など、日常の点検も実施してくれて、とても助かった。

世田谷サービスセンターは、タイカン用の専用ブースが用意され、バッテリーの脱着など、特殊な作業にも対応できるようになっているそうだ。

150kWの充電器 実用化はまだまだ先

首都高速のみなとみらいインターから1分ほどのところに完成したウェスティンホテル横浜は、写真のようにポルシェのロゴマークが設置され、遠くからも非常に目立つ。

建物をぐるりと回った裏側の駐車場にある急速充電器は、まだ、150kWのものは装備されておらず、90kWの充電器からの充電であった。

ウェスティンホテル横浜は、ポルシェセンターみなとみらいと併設。ロゴマークが設置され、遠くからも非常に目立つ。
ウェスティンホテル横浜は、ポルシェセンターみなとみらいと併設。ロゴマークが設置され、遠くからも非常に目立つ。

ポルシェ・ジャパンの広報によると、150kWは、まだ、木更津のPEC内で運用されているだけで、一般には、使用が開始されていないという。

その原因は、水冷ケーブルの対応がおくれていることが原因だそうだ。確かに、150kWの急速充電となれば、ケーブルにも相当の負担がかかり、冷却が必要になるのも判る。

更に、6月30日付けで、ポルシェとアウディの充電アライアンスの開始が延期になる、という発表があった。

アウディジャパン側の進捗は、現在のところ分からないが、7月6日より、アウディeトロンGTを試乗する事になっているので、その時、情況を聞いてみようと思っている。

インフラの整備には、いろいろと時間が掛かるようだ。

90kWでの充電 30分で67%→95%

90kWでの充電は、予め、ポルシェのチャージングシステムに入会していたため、スムーズに行うことができた。

充電開始時の残量は67%であったが、30分後には、95%、386km走行可能な状態まで復活できた。

90kWでの充電。充電開始時の残量は67%であったが、30分後には、95%、386km走行可能な状態まで復活できた。
90kWでの充電。充電開始時の残量は67%であったが、30分後には、95%、386km走行可能な状態まで復活できた。

待ち時間は、新装なったショールームで、お茶をしていたが、その間にも、タイカンが出入りをしていて、よく売れているなあ、という印象を強くした。

後日、メールで3720円(税込み)の充電使用料が送られてきた。この数字はかなり割高だが、装置代や、すぐに走ることが可能なことを考えれば、やむを得ないだろう。

しかし、通常は自分の充電器での充電が経済的なのは当然だ。早く150kWも試してみたいと思う。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。

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