DS 4 詳細データテスト 快適性は狙い通り ATの制御とブレーキペダルに難あり PHEVは高い

公開 : 2022.07.09 20:25  更新 : 2022.08.23 00:33

スペック

レイアウト

DS 4のメカニズムは、ステランティスの各モデルで見慣れたものだ。エンジンは3気筒もしくは4気筒を横置きし、8速ATを介して前輪を駆動する。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアはトーションビームが一般的だが、PHEVモデルはマルチリンクで、12.4kWhバッテリーの搭載スペースを稼いでいる。前後重量配分は、実測で58:42だった。

エンジン

EMP2プラットフォームファミリーに属するDS 4。リアサスペンションは、ICEモデルはトーションビームだが、PHEVはマルチリンクに変更される。テスト車の前後重量配分は、実測で58:42だった。
EMP2プラットフォームファミリーに属するDS 4。リアサスペンションは、ICEモデルはトーションビームだが、PHEVはマルチリンクに変更される。テスト車の前後重量配分は、実測で58:42だった。

駆動方式:フロント横置き前輪駆動
形式:直列4気筒1598ccターボチャージャー、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ77.0×85.8mm
圧縮比:10.5:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:180ps/6000rpm
最大トルク:30.6kg-m/3000rpm
エンジン許容回転数:-rpm
ハイブリッドアシスト:永久磁石同期モーター
モーター最高出力:110ps
モーター最大トルク:32.6kg-m
システム総合出力:225ps/6000rpm
システム総合トルク:36.7kg-m/3000rpm
馬力荷重比:138ps/t
トルク荷重比:22.3kg-m/t
エンジン比出力:113ps/L

ボディ/シャシー

全長:4400mm
ホイールベース:2675mm
オーバーハング(前):925mm
オーバーハング(後):800mm

全幅(ミラー含む):2000mm
全幅(両ドア開き):3620mm

全高:1490mm
全高:(テールゲート開き):1960mm

足元長さ(前席):最大1105mm
足元長さ(後席):660mm
座面~天井(前席):最大1070mm
座面~天井(後席):910mm

積載容量:390~1190L

構造:スティールモノコック
車両重量:1653kg(公称値)/1706kg(実測値)
抗力係数:-
ホイール前・後:7.0Jx19
タイヤ前・後:205/55 R19 97V
ミシュランe−プライマシー
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:8速AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:-/- 
2速:-/- 
3速:-/- 
4速:-/- 
5速:-/- 
6速:-/-      
7速:-/- 
8速:-/-      
最終減速比:-

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:25.6km/L
ツーリング:15.8km/L
動力性能計測時:7.0km/L
EV航続距離:42km

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/L
中速(郊外):-km/L
高速(高速道路):-km/L
超高速:-km/L
混合:62.5km/L
EV航続距離:53km

燃料タンク容量:40L
駆動用バッテリー:12.4/9.9kWh(総量/実用量)
現実的な航続距離(エンジンのみ):約632km
現実的な航続距離(エンジン+モーター):約674km
CO2排出量:30g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後: マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.9回転
最小回転直径:10.8m

ブレーキ

前:330mm通気冷却式ディスク
後:290mmディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電動、ダッシュボード中央にスイッチ配置

静粛性

アイドリング:36dBA
全開時(145km/h):71dBA
48km/h走行時:57dBA
80km/h走行時:60dBA
113km/h走行時:64dBA

安全装備

エアバッグ(フロント/カーテン/センター)/ABS/ESC/LKA/AEB/ドライバーアテンションアラート
Euro N CAP:4つ星(2022年)
乗員保護性能:成人85%/子供86%
交通弱者保護性能:74%
安全補助装置性能:65%

発進加速

テスト条件:湿潤路面/気温13℃
0-30マイル/時(48km/h):3.1秒
0-40(64):4.3秒
0-50(80):5.7秒
0-60(97):7.4秒
0-70(113):9.1秒
0-80(129):11.2秒
0-90(145):13.6秒
0-100(161):16.6秒
0-110(177):20.1秒
0-120(193):24.9秒
0-402m発進加速:15.5秒(到達速度:155.6km/h)
0-1000m発進加速:27.4秒(到達速度:200.8km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
メルセデス・ベンツA 250e AMGライン・プレミアム(2020年)
テスト条件:乾燥路面/気温26℃
0-30マイル/時(48km/h):3.0秒
0-40(64):4.0秒
0-50(80):5.3秒
0-60(97):6.7秒
0-70(113):8.4秒
0-80(129):11.1秒
0-90(145):13.3秒
0-100(161):16.8秒
0-110(177):20.4秒
0-120(193):25.5秒
0-402m発進加速:15.4秒(到達速度:154.3km/h)
0-1000m発進加速:27.5秒(到達速度:198.3km/h)

キックダウン加速

20-40mph(32-64km/h):2.3秒

30-50(48-80):2.6秒

40-60(64-97):3.1秒

50-70(80-113):3.4秒

60-80(97-129):3.8秒

70-90(113-145):4.5秒

80-100(129-161):5.4秒

90-110(145-177):6.5秒

100-120(161-193):8.3秒

110-130(177-209):10.6秒

制動距離

テスト条件:湿潤路面/気温13℃
30-0マイル/時(48km/h):8.5m
50-0マイル/時(64km/h):24.1m
70-0マイル/時(80km/h):48.6m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.60秒

ライバルの制動距離

メルセデス・ベンツA 250e AMGライン・プレミアム(2020年)
テスト条件:乾燥路面/気温26℃
テスト条件:雨天/気温10℃
30-0マイル/時(48km/h):8.9m
50-0マイル/時(64km/h):24.7m
70-0マイル/時(80km/h):48.1m

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事