粘り強く滑らかな1.2L ヴォグゾール(オペル)・グランドランドへ試乗 来日予定の中型SUV

公開 : 2022.07.21 08:25

年間走行距離が短ければ良い選択肢

試乗で少し気になったのが乗り心地。滑らかな路面では至って快適だが、橋桁の継ぎ目やワダチを通過するような場面では、落ち着きに陰りが出ていた。

シートやタイヤ、サスペンション・スプリングの剛性感に、もっと調和があっても良いだろう。グランドランドは、基本的に全体の操縦性が悪くないだけに惜しい。

ヴォグゾール(オペル)・グランドランド 1.2ターボ 130 アルティメイト(英国仕様)
ヴォグゾールオペル)・グランドランド 1.2ターボ 130 アルティメイト(英国仕様)

ステアリングフィールは、手のひらへ伝わる感覚が薄いものの、軽快に回頭する。手早く、交差点やカーブを処理してくれるような印象だった。

オペル・グランドランドでPHEV版を選ぼうとすると、5645ポンド(約94万円)の追加予算が必要になる。年間の走行距離がさほど長くないユーザーにとって、今回の1.2Lガソリンターボ版は悪くない選択肢になるはずだ。

ヴォグゾール(オペル)・グランドランド 1.2ターボ 130 アルティメイト(英国仕様)のスペック

英国価格:3万2480ポンド(542万円)
全長:4477mm
全幅:1856mm
全高:1609mm
最高速度:196km/h
0-100km/h加速:10.4秒
燃費:15.8-16.1km/L
CO2排出量:139-141g/km
車両重量:1431kg
パワートレイン:直列3気筒1199ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:129ps/5500rpm
最大トルク:23.3kg-m/1750rpm
ギアボックス:6速マニュアル

記事に関わった人々

  • 執筆

    ピアス・ワード

    Piers Ward

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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