本国のお値段はいかに? 新型レンジローバー・スポーツ、英国価格発表 第3世代の高級SUV

公開 : 2022.07.06 19:05  更新 : 2022.07.06 19:05

新型レンジローバー・スポーツの英国価格が発表されました。3.0LディーゼルからV8ガソリン、PHEVまで幅広く展開。将来的にはEVの導入も予定されています。

スポーツラグジュアリーの再定義

ランドローバーは、3代目となる新型レンジローバー・スポーツの英国価格を発表した。エントリーモデルは8万325ポンド(約1300万円)からで、V8エンジンを搭載した最上位モデルのP530は11万6190ポンド(約1880万円)からとなる。

すでに発表されている日本仕様の価格は1068万円(税込み)からとなっている。なお、記事執筆時点では、1ポンドあたり160~163円程度で推移している。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたレンジローバー・スポーツ
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたレンジローバー・スポーツ    AUTOCAR

新型レンジローバー・スポーツは、昨年発表された5代目レンジローバーとともに開発され、ファミリーとしての一貫性を確保しつつ、十分な差別化を図っている。V8をはじめとするさまざまなパワートレイン、新しい全輪操舵システム、最新インフォテインメント・システムなどを備え、3代目に生まれ変わった。

ジャガー・ランドローバー(JLR)のデザイン責任者であるジェリー・マクガバンは、「スポーツラグジュアリーの再定義」であり、「モダンで、適切で、進歩的」なモデルであると述べている。

マクガバンは、2005年に登場した初代レンジローバー・スポーツのインパクトを振り返り、「レンジローバーのラグジュアリー性とスポーツ性を兼ね備えた新たな車種の到来だった」と表現。「新しい車種セグメントを生み出し、イヴォークとヴェラールへの道を開いた、レンジローバーファミリーの最初のモデルです」と締めくくっている。

最高出力530ps超のハイパフォーマンス

英国向けのレンジローバー・スポーツの最上級モデルは、現時点では最高出力532psのBMW製ツインターボ4.4L V8ガソリンを搭載し、0-100km/h加速4.5秒を実現する。

JLRの車両プログラム担当エグゼクティブ・ディレクター、ニック・コリンズは、このV8モデルが人気の中心になるだろうと予測している。「V8の需要は現在とても強いのです。大排気量のガソリンエンジンとEVに(好みが)分かれているようです」

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたレンジローバー・スポーツ
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたレンジローバー・スポーツ    AUTOCAR

新しいプラグインハイブリッド(PHEV)も売れ筋になると予想される。最もパワフルなものでは、3.0L 6気筒ガソリンエンジンに、38.2kWhのバッテリー、出力143psの電気モーターを組み合わせ、合計出力510psを発揮。0-100km/h加速は5.4秒、電気のみでの航続距離は113km、CO2排出量は18g/kmを達成している。エンジンも含めた総航続距離は740kmになる。

直6ガソリンエンジン搭載の「P400」と、6気筒ディーゼル搭載の「D300」および「D350」にはそれぞれ48Vマイルドハイブリッド・システムが組み合わされている。

EVモデルは2024年に登場する予定。さらに高性能モデルのSVRも導入予定だが、詳細は明らかにされていない。SVRはV8エンジンを搭載するが、EVモデルには、技術パートナーであるBMWから供給されるドライブトレインを使用する可能性がある。

新型レンジローバー・スポーツの発表時には、アイスランドのダムの放水路を走行する映像も披露された。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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