本国のお値段はいかに? 新型レンジローバー・スポーツ、英国価格発表 第3世代の高級SUV
公開 : 2022.07.06 19:05 更新 : 2022.07.06 19:05
コーナリング性能向上 取り回しも改善
レンジローバー・スポーツは、上位のレンジローバーと同じ「MLAフレックス」と呼ばれるプラットフォームを採用している。このプラットフォームは、現行モデルよりも35%ねじり剛性が高いという。
コリンズは、「MLAアーキテクチャと最新のシャシーシステムが一体となり、これまでで最も魅力的でスリリングなレンジローバー・スポーツとなりました」と語る。
電子制御アクティブロールコントロール・システムにJLR独自のダイナミック・レスポンス・プロを使用しており、各アクスルに最大143kg-mのトルクを送ることで、「新次元のボディコントロールとコーナリングの落ち着き」を実現するという。
また、圧力可変エアサスペンションを採用。エアバッグ内の圧力を調整することで、幅広い走行シーンへの適応を図った。ナビゲーション・データで前方の道路を読み取り、コーナリングなどで最適なレスポンスを実現する機能も備わっている。
トルクベクタリングバイブレーキ、電子ディファレンシャル、全輪操舵など、コーナリング性能を向上させるシステムを複数搭載。全輪操舵システムは、低速時に後輪を前輪と逆方向に最大7.3度回転させて取り回しを確保とともに、高速走行時は全輪と同方向に回転させて安定性を向上させるものだ。
さらに、ランドローバーのオフロード用最新システム「テレイン・レスポンス2」を搭載し、新しいアダプティブ・オフロード・クルーズ・コントロールが導入されている。4つの設定に応じて速度を自動的に調整するもので、ドライバーはステアリング操作に集中することができる。
デザイン正常進化 モダンなアプローチ
スタイリングは先代モデルを進化させたものとなっているが、ホイールベースは75mm延長され、リアのレッグルームが改善されている。
エクステリアデザイナーのドミニク・ナジャフィは、リアに向かって「加速」していくルーフライン、ボディを連続的に取り囲むウエストライン、そしてリアでキックアップするロワーパーツの3つがデザインの基本要素であると語っている。
「ボディからガラスまでシームレスな仕上げで、ボディサイドはとても滑らかです。先代モデルよりも洗練されています」
「リアでは、ナンバープレートを下に移動させ、以前よりもすっきりとしたサーフェイスにしました。グラフィックも調和がとれています。目立つようなものは一切なく、とてもモダンなアプローチです」
インテリアでは、フラッグシップのレンジローバーよりもドライバー中心で設計されている。ステアリングホイールはレンジローバーと同様だが、着座位置は20mm低い。
高い位置にセットされたセンターコンソールの延長線上には、最新世代インフォテインメント・システム「Pivi Pro」を搭載した13.1インチの曲面スクリーンが備わっている。ドライバー正面には、13.7インチのメーターディスプレイが配置された。無線アップデート、アップル・カープレイおよびアンドロイド・オート、アマゾン・アレクサに対応している。