最高速330km/hの旗艦、ベントレー・コンチネンタルGTスピードがデビュー
公開 : 2012.06.20 14:12 更新 : 2021.03.05 18:51
新しいベントレーのフラッグシップ、コンチネンタルGTスピードは330km/hの最高速を持つモデルで、今までのプロダクション・ラインナップの中でも最も速いモデルである。この圧倒的なパフォーマンスを持つGTスピードは、それまでの2シーター・コンチネンタルの最速モデルである160,000ポンド(2,000万円)のコンチネンタル・スーパースポーツを更に発展させたものだ。
その中心となるパワー・ユニットは、6.0リッターのツインターボW12で、前のGTスピードよりも61bhp、5.1kg-m大きい616bhp、81.6kg-mのパワー、トルクを持つ。その結果、最高速度は5km/h上がって330km/hとなり、0-100km/h加速は4.3秒から0.3秒短縮された4.0秒となっている。
その上げられたエンジン・パワーに対処すべく、ベントレーはシャシーを固くし、エア・スプリング・サスペンションをアップレートしている。また、よりスポーティで魅力のあるドライビングを味わえるように、ハンドリングを引き締め、機敏性を向上させているという。
「新しいGTスピードは、そのスポーティな性格で、コンチネンタルの頂点を極めた。」とCEO、 ウォルフガング・シュライバーは語っている。
GTスピードの車高は落とされ、ステアリングはドライバーへのフィードバックをより良くするために再調整されている。21インチのアロイ・ホイールと組み合わせられるタイヤは275/35サイズのピレリPゼロが奢られる。
トランスミッションもそれまでの旧いZFの6速から、V8に採用された8速のZF製オートマティックが組み合わせられる。このトランスミッションの採用で、燃費とCO2排出量は12%削減され、6.7km/l、338g/kmという値をマークするようになっている。また、この8速オートマティックの採用は、あらゆる領域での加速タイムの改善につながっているという。
ベントレーはその車両重量は発表していないが、前のGTスピードは、スタンダードなW12よりも35kg軽かった。
スタイルの変化は少なく、暗いメッシュ・グリルと低い位置に取り付けられたエア・インテーク、そしてリデザインされたデュアル・エグゾーストなどが変更点だ。
インテリアは、トップ・レベルのミュリナー・ドライビング・スペックにアップグレードされている。
この新しいGTスピードは、来週行われるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで発表される。ユハ・カンクネン、デレク・ベル、ガイ・スミスの3人のドライバーによるデモンストレーションが行われる予定だ。
価格についてはまだ発表がないが、納車は10月からの予定で、グッドウッドから注文を受け付ける予定だ。