棲み分けは? SUV専用設計タイヤの選び方  ブリヂストン・アレンザ001とLX100 2つの個性を比較

公開 : 2022.07.07 18:15

上質な移動空間に「LX100」

以前のSUVの走行中の車内にはゴロゴロという騒音がこもっていることが当たり前だった。

オフロード走行を想定し大きく溝が刻まれたトレッドパターンが、盛大なパターンノイズを発生していたからである。

ボルボXC90はアレンザLX100を装着。静粛性や乗り心地にこだわった設計となっている。
ボルボXC90はアレンザLX100を装着。静粛性や乗り心地にこだわった設計となっている。    神村聖

だが現代のSUVシーンでは、ファミリーカー的なモデルはもちろんだが、オーナーがリアシートで寛ぐようなプレミアムなモデルも登場している。

SUVを上質な移動空間として仕立てるためには、オンロードとコンフォート性能に特化したSUV用タイヤが欠かせない。

アレンザLX100(エルエックスヒャク)はその究極ともいえる選択肢なのである。

アレンザLX100のトレッドパターンはサイレントテクノロジーによって刻まれた細めの溝が印象的。

3Dノイズ抑制グルーブや摩耗した際に高周波ノイズを抑えるシークレットグルーブを備えることで、従来品であるデューラーH/L850と比べると、実に22%も静粛性がアップしている。

高い静粛性と乗り心地の良さを狙って開発されたアレンザLX100だが、SUV専用のサイドチューニングによりふらつきにもしっかりと対策が施されている。

また非対称のトレッドパターンを採用することで耐摩耗性能も従来品より5%の向上を果たしている。

細分化されたプレミアムSUVのキャラクターを1ランク上に引き上げるために、それぞれ適したタイヤがありそうだ。

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  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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