「レクサスUX」の走りが進化! マイナーチェンジ車が発売 価格/内装/特別仕様車を解説
公開 : 2022.07.07 13:33 更新 : 2022.07.07 16:36
スポット溶接、20打点追加 走りの変化
ボディ・走行性能については、サイドドアやバックドア周辺ボディ開口部のスポット溶接打点を、計20点追加したのがニュース。ボディ剛性を向上させている。
そのうえで、EPS(電子制御パワーステアリング)やショックアブソーバーなどを最適合し、トヨタ テクニカルセンター シモヤマで走り込みを実施。
あらゆる走行シーンで減速・操舵・加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求している。
また、ブリヂストン製の18インチ・ランフラットタイヤを新規開発し、トレッドパターンなどを工夫することでロードノイズを低減し、レクサスの原点である静粛性も高めた。
なお、バージョンLでは標準装備の18インチ・タイヤをランフラットタイヤから新規設定のノーマルタイヤに変更し、走りの上質感を高めるとともに、乗り心地と静粛性を向上させている(ランフラットタイヤはメーカーオプション)。
パワートレインとラインナップ
前述したように、今回マイナーチェンジされた日本仕様のUXは「UX250h」「UX200」の2モデル。
「UX250h」は、2L直4のM20AーFXS型エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド。トランスミッションは電気式無段変速機。駆動方式は、2WD(FF)と4WDが設定されている。
「UX200」は、2L直4のM20AーFKS型エンジンにトランスミッションはダイレクトシフトCVTを組み合わせる。駆動方式は2WDのみとなる。
なお、現段階ではバッテリーEVの「UX300e」は設定されていないが、近い将来には追加設定されるものと思われる。
走りを追求した「Fスポーツ」では、パフォーマンスダンパーとAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンションシステム)を標準設定し、ハンドリング特性をシャープにしながら乗り心地と静粛性をアップ。
インテリアでは、Fスポーツ専用のスポーツシート/ステアリング/シフトノブ/メーター/アルミ製スポーツペダルに加えて、アルミ製フットレストとスカッフプレートを新設定した。
ADASは大幅アップデート
コンパクトSUVといえどもプレミアム・ブランドのレクサス車らしく、UXはさまざまな先進装備が充実している。
予防安全技術の「レクサス・セーフティシステム+」は機能を拡充。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大した。車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能も追加している。
また、「レーントレーシングアシスト(LTA)」の支援範囲の拡大や、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」にカーブ速度抑制機能を加えた。
さらに、LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した場合、音・表示でドライバーに操作を促し、ハザードとホーンで車外に異常を知らせながら自車線内に減速停車して事故被害低減を支援する「ドライバー異常時対応システム」も追加している。
専用のスマホアプリをインストールすれば、スマホがデジタルキーとなる機能も設定。スマホ画面の操作でドアのロック/アンロックが可能になるほか、スマホを携帯した状態でスタートスイッチを押せばエンジンを始動できる。また、スマホ間でデジタルキーを受け渡せるため、離れた場所での車両の貸し借りも容易に行える。
他にも、センターディスプレイに表示するパノラミックビューモニターでは、直近で撮影した路面の映像を合成表示し、車両下方の状況・タイヤ位置の把握を補助する「床下透過表示機能」を追加した。