ハイラックスに新たなライバル 新型フォルクスワーゲン・アマロック、欧州発表

公開 : 2022.07.08 06:05

フォルクスワーゲンの中型ピックアップトラック、アマロックが2代目へフルモデルチェンジ。2.3Lガソリンや3.0Lディーゼルも用意されています。

12年ぶりのフルモデルチェンジ

フォルクスワーゲンは、2代目となる新型ピックアップトラック「アマロック」を欧州で発表した。2010年にデビューした初代モデルの後継として、サイズや機能性が拡張されている。フォード・レンジャーとは構造を共有する兄弟車で、2022年末までに欧州で発売される予定だ。

大幅に刷新されたエクステリア、新しいデジタル機能を備えた上質なインテリア、30以上の運転支援システム、最高出力250psの3.0L V6ディーゼルターボをはじめとする幅広いエンジンラインナップ、4輪駆動システム「4モーション」などが新型の特徴となる。

フォルクスワーゲン・アマロック
フォルクスワーゲン・アマロック    フォルクスワーゲン

英国では、4ドアのダブルキャブ仕様を中心として、ベースモデルのほか「ライフ」、「スタイル」、「アベンチュラ(オンロード)」、「パナメリカーナ(オフロード)」の5つのグレードが用意される。来年には2ドア・シングルキャブ仕様もラインナップに加える予定だ。

欧州市場では、トヨタハイラックス三菱トライトン、フォード・レンジャーなどがライバルとなる。

初代アマロックの世界累計販売台数は83万台を超えており、フォルクスワーゲンはオーストラリア、ニュージーランド、アフリカ、中東、欧州を主要市場とする後継モデルにも大きな期待を寄せている。

力強くモダンなデザイン

フロントエンドでは、角張ったヘッドライト、デイタイム・ランニングライト、スリムなグリル、X型のフロントバンパーなどを備えている。ボリューム感のあるデザインで、モダンな雰囲気を漂わせている。

ドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲン商用車部門のデザイン責任者、アルベルト・キルジンガーは、「デザインに大きな変更を加えました。より表情豊かになっています」と語っている。

フォルクスワーゲン・アマロック
フォルクスワーゲン・アマロック    フォルクスワーゲン

基礎となる構造部分と同様に、フロントガラス、ルーフ、サイド&リアウィンドウ、ドアハンドル、ミラーハウジングなど、エクステリアのさまざまな要素がレンジャーと共通化されている。ボンネット、ウイング、ドアなどのデザインは、アマロック独自のものだ。

ボディラインをより明確に際立たせ、キャビンを視覚的に長くすることで、先代モデルよりもさらにスタイリッシュな外観に仕上げている。また、ルーフラックの最大積載量が増加し、先代比150kg増の350kgとなっている。

荷台の積載量は、最大1160kg。レンジャー・ワイルドトラックと同様の電動式ロールカバーを採用し、荷台の内側から、あるいはキーフォブからリモートで操作することが可能だ。また、英国では荷台用のハードトップも提供される予定。

フォルクスワーゲンによると、リアホイールアーチの間にユーロパレットを横向きに積み込めるという。また、最大500kgの荷重に対応する新しいアイリングも装備されている。新開発のサイクルホルダーや、「マルチファンクション・キャリア」と呼ばれるシステムなど、オプションも充実している。

テールゲートには「AMAROK」のロゴが刻印されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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