ハイラックスに新たなライバル 新型フォルクスワーゲン・アマロック、欧州発表

公開 : 2022.07.08 06:05

最大12インチの大型タッチスクリーン搭載

新型アマロックのサイズは、ダブルキャブ仕様で全長5350mm(先代比96mm増)、全幅1910mm(34mm減)、全高1888mm(10mm増)となっている。最も大きな変化はホイールベースで、173mm延長され3270mmとなった。

なお、欧州向けのトヨタハイラックスは全長5330mm、全幅1855mm、全高1815mmで、ホイールベースは3085mmだ。

フォルクスワーゲン・アマロック
フォルクスワーゲン・アマロック    フォルクスワーゲン

新型アマロックはオーバーハングが短いため、先代よりもオフロード走行に適しているという。フロントとリアのアプローチアングルはそれぞれ29度と21度。

18インチホイールを標準装備し、オプションで最大21インチも選択可能。さらに、純正ブルバー、アンダーボディプロテクション、牽引用アイリング、Aピラーに装着されるシュノーケルなどのオプションも用意されている。

インテリアでは、ダッシュボード、インフォテインメント・タッチスクリーン(標準は10.0インチ、上級モデルは12インチ)、各種操作系などをレンジャーと共有している。

一方、本革巻きマルチファンクション・ステアリングホイール、デジタルメーターのグラフィック、センターコンソールスイッチ、シフトレバー、内装材はアマロック独自のものだ。

インフォテインメント・システムはフォードの「Sync4」を搭載するが、フォルクスワーゲン独自のグラフィックが採用され、先代の手動ハンドブレーキは新たに電動式に変更される。

選択肢豊富なパワートレイン

パワートレインは地域によって異なるが、3つのエンジンをベースに計7種類を展開する。

2.0L 4気筒ディーゼルエンジンは、シングルターボで最高出力150psまたは231ps、ツインターボで204psと210psを発生する。

フォルクスワーゲン・アマロック
フォルクスワーゲン・アマロック    フォルクスワーゲン

3.0L V6ディーゼルでは、最高出力240psまたは250psを発生する。

また、最高出力300psのターボチャージャー付き2.3L 4気筒ガソリンエンジンも登場する予定だ。

トランスミッションは、5速と6速のマニュアル、6速と10速のオートマチックの4種類が用意されている。燃料タンクは先代モデルと同様、80Lのものを標準装備する。一方、ディーゼル車のアドブルータンクの容量は、13L増えて19.3Lとなった。

4輪駆動システムの4モーションは、エンジンの種類に応じて、パートタイム方式とフルタイム方式の2つがある。オフロードでのトラクションと牽引能力を高める2速トランスファーケースも搭載。牽引力は最大3500kgに向上した。また、走行可能な水深は先代の500mmから800mmに増加している。

足回りはレンジャーと同じで、フロント・ダブルウイッシュボーン、リア・リーフスプリングのビームアクスルを採用する。

2代目アマロックの生産は、南アフリカ・プレトリアにあるフォードのシルバートン工場で9月から開始される予定だ。

一方、初代アマロックも引き続きアルゼンチン・パチェコのフォルクスワーゲン工場で生産され、南米の各市場向けに販売される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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