電動化は確実? アウディRS4アバント 次期型、2.9L V6のPHEV採用か

公開 : 2022.07.12 06:05

欧州アルプスにて、アウディRS4アバントの次期型のプロトタイプを発見。車体には「PHEV」の文字が確認できます。

RSモデルとして初のPHEV導入か

現在開発が進められている次期アウディRS4アバントは、「RS」モデルとして初のプラグインハイブリッド(PHEV)となる可能性がある。今回、次期型と思われるプロトタイプが欧州のアルプスで目撃された。

次期RS4アバントは、パワートレインのテストとしてはごく初期段階にあるようだ。現在のツインターボ2.9L V6ガソリンエンジンをベースに、電気アシストにより出力を450ps、トルクを61kg-m以上に引き上げると予想されている。

次期アウディRS4アバントと思われるプロトタイプ。後ろにはRS6アバントが見える。
次期アウディRS4アバントと思われるプロトタイプ。後ろにはRS6アバントが見える。    AUTOCAR

目撃されたプロトタイプは、カモフラージュもあってA4やS4との見分けが難しいが、「非常に大きな」音を立てていたことと、上位のRS6アバントと一緒にテストしていたことから、RS4アバントと考えていいだろう。さらに、リアウィンドウには「PHEV」と書かれたシールが貼られており、どんなパワートレインをテストしているかは明らかだ。

開発は初期段階 A4は来年発売見込み

デザインとしては、標準のA4よりも低くワイドなフロントグリルやスリムなヘッドライトを採用するようだ。RSモデルらしく、大型フェンダー、大径ホイール、エアロパーツ、スポーツマフラーなどを備えたアグレッシブな外観となるだろう。

インテリアは未確認だが、最近目撃されたS4と同様のレイアウトになると予想される。次期S4では、フラットボトムのステアリングホイールとフローティング式インストゥルメントパネルを配し、センターコンソールをすっきりさせ、先進的なツイン・タッチスクリーンを採用すると考えられている。

アウディRS4アバントと思われるプロトタイプ。リアウィング左上に「PHEV」のシールが。
アウディRS4アバントと思われるプロトタイプ。リアウィング左上に「PHEV」のシールが。

また、次期A4シリーズでは従来のシフトレバーを廃止し、トグル式の新しいスイッチを採用するようだ。7速DCTまたは8速トルコンATのいずれかの搭載が期待される。

アウディの広報担当者は、次期RS4はまだ開発のごく初期段階にあり、デビューは「何年か先の話」であることを明らかにした。標準の新型A4アバントは、来年には発売される見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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