奇抜すぎるオープンカー 20選 あえて他と違う道を選んだ「変わり者」たち
公開 : 2022.07.16 06:05
スズキX-90
ジムニーやエスクードのルーフレス仕様じゃ普通すぎる!……と思うなら、ちょっと変わったX-90はどうだろう?
2人乗りのX-90が発売されたとき、スズキが何を考えていたのか誰にもわからなかったが、多くの点で時代の最先端を走っていた。四輪駆動で悪路を走破でき、取り外し可能なルーフパネルによってポルシェ911タルガを運転しているような錯覚に陥ることもあったのだ。あくまでも錯覚である。
クライスラーPTクルーザー・カブリオ
標準のPTクルーザーですら人目を引く斬新なクルマなのに、これをオープントップにしてしまおうというのだから、なんとも景気のいい話である。しかし、素性は悪くなく、実用性もそこそこ高い。この見た目にツボを刺激される人もいるだろう。晴れた海岸沿いを走る光景を想像したら、ちょっと手を出してみたくなる。
しかし、何を血迷ったか、クライスラーは雨の多い英国市場にPTクルーザー・カブリオを導入した。2004年、クライスラーは英国における需要を調査するため、50人のスタッフを現地に送り込んだ。結果、右ハンドル仕様を輸入するほど、スタッフの皆さんは気に入ったようだ。
米国人はフォルクスワーゲン・ビートルのコンバーチブルよりも理にかなっているとして、「考えるまでもない」と主張したのだ。まぁ、西海岸ではそうかもしれないが、ウェストン・スーパー・メアではそうもいかない。
日産ムラーノ・クロスカブリオレ
本稿執筆時点で、米国の人気クラシファイドサイトに30台弱の日産ムラーノ・クロスカブリオレが掲載されており、価格は1万3500ドル(140万円)から3万6000ドル(490万円)だった。2011年の新車価格が4万7000ドル(640万円)だったコンバーチブルSUVとしては、少々強気な金額だ。
自動車専門誌では軒並み酷評されたが、民衆が専門家の言うことを必ずしも聞かないことを証明するかのように、ムラーノ・クロスカブリオレはカルト的なオープンカーとなっている。北米専売モデルだが、たまに日本にも輸入されているらしい。
日産マイクラC+Cピンク
日産の英国部門は、乳がん撲滅チャリティ「ブレイクスルー・ブレストキャンサー」を支援するTLCツアーを成功させ、その記念としてマイクラC+Cピンクを限定生産した。その名の通りピンク色のマイクラC+C で、100台の限定生産、価格は1万4495ポンド(約230万円)とされた。英国では購入希望者が殺到したという。
標準のマイクラC+Cは、2005年に欧州で発売され、2007年には日本にも入ってきた。3代目マーチをベースとした「クーペ・カブリオレ(C+C)」で、格納式ハードトップを採用している。オープンカーで定評あるドイツのカルマン社製ルーフ「C-View」は、22秒で開くことができる優れもの。
画像 個性あふれる型破りなコンバーチブルたち【IDライフからスコダ・フェリシア・ファンまで、各モデルを写真で見る】 全84枚