奇抜すぎるオープンカー 20選 あえて他と違う道を選んだ「変わり者」たち
公開 : 2022.07.16 06:05
シトロエンC3プルリエル
引き算の美学という言葉がある。最近、マツダがよく使う言葉だが、物事をシンプルにしておくというのはあらゆる観点で好ましい。2005年、ワンタッチ操作の折りたたみルーフやクーペ・カブリオレが人気の時代に、シトロエンは「もう少し複雑なものはどうですか」と提案してきた。
もし、趣味がDIYで山奥に一軒家を建てることだとしたら、C3プルリエルは魅力的かもしれない。「4台のクルマが1つになった」という奇妙な自慢話も堂々とできるだろう。DIYの人気が高まっている昨今なら、C3プルリエルの複雑なボディ形態の変更作業も、意外と受け入れられたりして。でも、そういう趣味がない人には、シンプルなコンバーチブルをおすすめしたい。
レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル
ランドローバーは、2012年のジュネーブ・モーターショーでレンジローバー・イヴォーク・コンバーチブルのコンセプトを発表した。その時は、フリーランダー・ソフトバックの失敗のことなど都合よく忘れていたのだ。
「世界初のプレミアム・コンバーチブルSUVの可能性を探る」と息巻いたランドローバーは、必死にフリーランダーを舞台袖に押しやろうとしていた。800万円近い新車価格に納得する人はそれほど多くはなかったが、意外にも中古車価格は大きく落ち込んでいないようだ。
スコダ・フェリシア・ファン
本来の意味でいうコンバーチブルではないが、型破りなスコダ・フェリシア・ファンには常識は通用しない。標準のフェリシア・ピックアップは2人乗りのトラックだが、フェリシア・ファンは独特のリアシートを装備することで、さらなる「fun」を加えた派生モデルだ。
キャブ後部を荷台にスライドさせると、屋根のないリアシートが現れるという仕組みである。ビーチでナンパした女の子をリアシートに乗せ、彼女たちが日焼けしたり風雨にさらされたりするのを楽しむことができるのだ(このようなエピソードがスコダの公式HPに掲載されている)。いやぁ、楽しそうなクルマだ。
ダッジ・ダコタ・コンバーチブル
ダッジはアメリカン・サンルーフ社と組んで、ダコタ・コンバーチブルを開発した。その売れ行きは……期待外れだった。おそらく誰もコンバーチブルのピックアップトラックを欲しがらなかったからだろう。
1989年の発売以降、わずか2842人の勇者が購入し、ダコタ・コンバーチブルは1991年にその惨めな状況から解放されることになった。発売当時、ダッジはディーラーに「ショールームに並べた瞬間に売れ始める」と約束していたそうだ。しかし、そうはならなかった。
画像 個性あふれる型破りなコンバーチブルたち【IDライフからスコダ・フェリシア・ファンまで、各モデルを写真で見る】 全84枚