奇抜すぎるオープンカー 20選 あえて他と違う道を選んだ「変わり者」たち

公開 : 2022.07.16 06:05

トヨタRAV4ソフトトップ

トヨタRAV4は世界初のクロスオーバー車の1つで、オンロードのダイナミクスとオフロードの走破性をうまく融合させたクルマだった。1994年に2ドア4人乗りのクロスオーバーとして発売され、4ドア仕様、さらには完全EV仕様も発売された。

1998年にはコンバーチブル仕様も登場したが、トヨタは「リアコンバーチブルルーフのレイアウトがいささか複雑なため、ファンが少なく、2000年に静かにラインナップから廃止された」と認めている。

トヨタRAV4ソフトトップ
トヨタRAV4ソフトトップ

ウッド&ピケット・シアー・ローバー・グッドウッド

レンジローバーやミニなどのカスタムを手掛けるウッド&ピケット社のラインナップの中でも、シアー・ローバー・グッドウッドはかなりマイルドなモデルであった。六輪のレンジローバーを販売するようなコーチビルダーとしては、四輪のコンバーチブルはかなり「お洒落」と言えるかもしれない。

シアー・ローバー・グッドウッドは2ドアまたは4ドアで注文することが可能だった。電動モヘアルーフ、リアボディエクステンション、ロールオーバーバーが標準装備されている。

ウッド&ピケット・シアー・ローバー・グッドウッド
ウッド&ピケット・シアー・ローバー・グッドウッド

マトラ・ランチョDecouvrable

現代のクロスオーバー車の先駆けであるランチョは、シムカ1100ピックアップトラックのシャシーを強化・延長したものがベースになっている。前輪駆動のランチョは、4×4のフリはできても、4×4の走り方はできない。しかし、そんなことはお構いなしに、ランチョは多くの人に愛された。

1981年に発売されたコンバーチブル仕様の「Decouvrable」は、キャンバス地とビニールシートが特徴的だった。その多くは地中海沿岸で姿を消した。

マトラ・ランチョDecouvrable
マトラ・ランチョDecouvrable

キア・スポテージ・コンバーチブル

キアの小型クロスオーバー車、スポーテージは2022年も最新モデルが欧州で販売されているが、1993年の初代モデルには驚くべきことに3ドア・コンバーチブルがあった。初代はマツダ・ボンゴの部品を使用したボディ・オン・フレーム構造で、2.0L 4気筒エンジン、パートタイム四輪駆動システムが自慢だった。

コンバーチブルなら、これに太陽の下で楽しむという高貴な遊びが加えられていたのだ。しかし、現行のスポーテージのコンバーチブル仕様など想像できるだろうか。作ってほしいとは思わないのだが。

キア・スポテージ・コンバーチブル
キア・スポテージ・コンバーチブル

シボレーSSR

これに乗れば目立つこと間違いなし。2000年のデトロイト・モーターショーで初公開されたSSR(スーパースポーツ・ロードスターの略)は、5.3L V8エンジンを搭載していたが、後にC6コルベットの6.0L V8を搭載するようになった。2006年の生産終了までに約2万4000台が販売され、日本の中古車市場でも極稀に遭遇することがある。

シボレーSSR
シボレーSSR

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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