3列シートのEV! メルセデス・ベンツ「EQB」発売 GLBが電気自動車に 価格/サイズ/内装を解説
公開 : 2022.07.14 11:03 更新 : 2022.07.14 15:31
EQB 250/EQB 350 航続距離は?
日本仕様のEQBには、「EQB 250」「EQB 350 4マティック」の2グレードが設定される。
「EQB 250」は、フロントアクスルに新設計の永久磁石同期モーターを搭載して前輪を駆動する。モーターの最高出力は190ps(140kW)、最大トルクは39.3kg-mを発生する。
「EQB 350 4マティック」は、フロントアクスルに非同期式電気モーターを1基、リアアクスルに永久磁石同期モーターを1基搭載して四輪を駆動する。
リアの永久磁石同期モーター内の交流モーターのローターには、複数の永久磁石が取付けられ、この磁石がステーター巻線内の交流の回転電場に追随することで、ローターが回転し、出力密度、効率、出力定常性を高めている。システムの最高出力は292ps(215kW)、最大トルクは53.0kg-mを発生する。
駆動用バッテリーにはリチウムイオン電池を採用し、いずれも前後アクスル間のフロア部に搭載。容量は66.5kWhで、WLTC一充電走行距離は「EQB 250」が520km、「EQB 350 4マティック」が468kmとされている。
充電は、6.0kWまで(200V・30Aの場合)の交流普通充電と、CHAdeMO規格の直流急速充電に対応。
回生ブレーキの制御はステアリングのパドルで手動設定が可能。その段階は、「D+」(コースティング=回生はしない)、「D」(軽度の回生)「D-」(中程度の回生ブレーキ)、「D AUTO」(車間距離・登坂・降坂などの状況を加味し、最適な強度の回生)となる。なお、クルマを完全停止させるときは、回生の設定に関係なくブレーキペダルを踏む必要がある。
装備にもEVのメリット
快適装備では電気自動車ならではのクライメートコントロールに注目したい。
ヒートポンプを採用し、暖房システムのために消費するバッテリー電力を大幅に軽減することが期待できる。
また、プリエントリー・クライメートコントロールも装備しており、乗車前にMBUXやメルセデス・ミーのアプリから操作可能。出発時刻を入力しておくと、冬にはウインドウの霜を除去したり、夏には室内を快適な温度にしておくこともできる。
テレマティクスやメルセデス・ミー コネクトにも、メルセデスEQ専用のプログラムが用意された。
MBUXでは、従来の会話のほか、「充電ステーションを探して」「出発時刻を8時に設定して」など、EV固有の機能にも対応する。さらに「エレクトリック・インテリジェンス・ナビゲーション」は、ナビのマップデータから得た勾配情報、充電ステーションの位置、車両の充電状況/気温情報などを総合的に判断し、どこで充電すべきかも含めた適切なルートを案内する。
安全運転支援システムの「インテリジェントドライブ」も、高度化されたステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーの働きにより、周囲の交通状況をより的確に把握することができるようになり、機能が大きく強化されている。
価格/発売日
日本仕様のEQBのグレードと車両価格は、下記のとおりだ。ハンドル位置は、いずれも右のみ。
発売日は2022年7月14日だ。
なお、令和4年度CEV補助金は、両モデルともに65万円と発表されている。
日本市場への納車は本日より開始される。
EQB 250(1モーター:FWD):788万円
EQB 350 4マティック(2モーター:4WD):870万円