スポーティな小型クロスオーバー キア・クロスシード、改良新型 欧州発表

公開 : 2022.07.19 06:25

キアの欧州部門は、小型クロスオーバーの「クロスシード」にフェイスリフトを施した改良新型を発表。エンジンの見直しや足回りの強化により、スポーティな走りに磨きをかけているとのこと。

ガソリン車にプラグインハイブリッドも設定

キアは、欧州向けのクロスオーバー車であるクロスシード(Xceed)の改良新型を発表した。欧州市場では、トヨタC-HRなどのライバルとなる。

エクステリアのデザイン変更、インテリアのアップグレード、グレード展開の見直しなどにより若返りを図っている。また、エンジンラインナップやドライビングダイナミクスの変更により、これまで以上に「スポーティ」なキャラクターになるとしている。

キア・クロスシード
キア・クロスシード    キア

基本的に3種類のパワートレインが設定されるが、キアの販売台数の10%を占める英国市場では2種類が導入される。

英国では、最高出力159ps、最大トルク25.7kg-mを発生する1.5L 4気筒エンジン仕様のほか、1.6Lガソリンエンジンに6速DCT、8.9kWhバッテリー、61psの電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド仕様も用意される。後者は合計出力143psと最大トルク27kg-mを発揮し、電気のみの航続距離は最大60km(平均46km)に達するという。

キアは、フロント油圧式リバウンドストッパーの搭載により、乗り心地を向上させたとしている。スプリングレートはフロントで7%、リアで4%柔らかくなり、ステアリングレスポンスとボディコントロールも改善されたとのことだ。

新機能や運転支援システムを追加導入

車内では、新技術や安全装備を導入している。10.25インチのタッチスクリーン式ナビゲーションシステムを標準装備し、同時に2台のモバイルデバイスを接続することができる。また、オプションで12.3インチのデジタルインストルメントクラスターも用意される。

その他、JBLプレミアムオーディオシステム、シートヒーター/ベンチレーター、ステアリングヒーター、デュアルゾーン・クライメートコントロールなどの快適装備も選択可能だ。

キア・クロスシード
キア・クロスシード    キア

また、都市内の「セーフティゾーン」に入ると自動的に車速を下げるアダプティブ・クルーズコントロールや、ブラインドスポットモニター、レーンアシスト、ハイビームアシストなど、複数の運転支援システムを追加した。

スポーティグレードとして、新たに「GTライン」が設定されている。18インチホイール、専用のエアインテークとサイドバンパー、クロームエアカーテン、六角形のLEDテールライト、スポーティなディフューザーなど、独自のスタイリングが施されている。

実用性とスポーティさを兼ね備えたモデル

キア欧州部門のマーケティング・製品担当副社長であるシュエルト・ニッピング(Sjoerd Knipping)は、次のように述べている。

「クロスシードは、ダイナミックなハンドリング、日常的な実用性、ユニークな車載技術で、お客様から高い評価をいただいています。今回の新型車は、これらの強みをベースに、スタイリッシュな内外装のデザイン変更と、新たな機能を搭載しています」

キア・クロスシード
キア・クロスシード    キア

「また、持続可能なモビリティをお客様に提供するという当社のコミットメントとして、最新のパワートレインを採用しました」

改良新型のキアクロスシードは、欧州で今年9月に発売される予定である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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