賛否両論 新型トヨタ・クラウンはアリ? 4つのボディ、全幅1800mm捨てた「型破りクラウン」の評価

公開 : 2022.07.20 05:45

もはやクラウンではない?

続いては新型クラウンに対する否定的な意見を拾ってみたい。

「正直、こんなデザインでクラウンを名乗ってほしくない。このラインナップなら違う車名でよかったのでは」

15代目トヨタ・クラウンの全幅は1800mm。16代目トヨタ・クラウン・クロスオーバーの全幅は1840mm。
15代目トヨタ・クラウンの全幅は1800mm。16代目トヨタ・クラウン・クロスオーバーの全幅は1840mm。

「全幅1800mmを死守しなかった時点でクラウンを名乗る資格はない」

「前輪駆動のクラウンなんて価値がない。もはや薄らデカいカムリだ」

否定的な意見の多くは、新型クラウンの「革新と挑戦」を受け入れられないユーザーからのもので、クロスオーバースタイルを取り入れたことや大型化したボディサイズ、そしてFFベースの4WDなど、従来のクラウンには見ることができなかった部分について指摘するものが多かった。

また、なかにはセダンがラインナップされないと勘違いしていると思われるユーザーや、グローバルに販売することを良しとしない声が意外なほど多かったのも印象的だった。

その他では「クロスオーバーを名乗るのならハッチバックにするか、最低でも可倒式のリアシートを採用して欲しかった」

「クラウンなのにゴルフバッグが3個までしか収納できないのはいかがなものか」

「納期を考えると早めに注文したいが、クロスオーバー以外の詳細が出ないと決めきれない。情報を小出しにするのはやめてほしい」

というような現実的な声も見られた。

おそらく「ハッチバックタイプやゴルフバッグを多く積載するのであれば、クラウン・エステートがありますよ」ということなのだろうが、たしかにそちらの情報が出ないと、どのボディタイプのクラウンを注文すればいいか決めかねてしまうというのはもっともな意見といえるだろう。

このように、良くも悪くも注目度はけた違いの新型クラウン。

トヨタのいう「革新と挑戦」が功を奏するのか、はたまた保守的な層の意見が正しいのかの結果がでるのは、すべてのラインナップが出揃ってからからになりそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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