米国人にはウケなかった欧州車 22選 悪いイメージと文化の違いで売れないクルマたち

公開 : 2022.07.24 18:05

ユーゴ

フィアットの技術をベースに、当時ユーゴスラビアで製造されたユーゴ(Yugo)は、一見すると米国市場が興味を持つようなクルマではないように思える。しかし、わずか4000ドル弱、現在の貨幣価値で1万ドル(約135万円)強という驚異的な安さで、一時的にヒットを飛ばしたのだ。

1985年に米国で発売されると、2年間で5万台近くまで販売台数を伸ばした。しかし、クルマ自体は他車と比較してもあまり良いものではなく、人気は急落してしまう。ユーゴスラビアの戦争で輸入はストップしたが、いずれにせよ、それ以上長くは続かなかったようである。現在40歳以上の米国人にとって、ユーゴの名はポンコツ車の代名詞である。

ユーゴ
ユーゴ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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