ダサいけど欲しくなるクルマたち 18選 不思議な魅力で世界を誘惑する名車・珍車
公開 : 2022.07.30 18:05
ルノー・トゥイージー(2012年)
クルマというより四輪バイクのような見た目のトゥイージー。その限られたEV航続距離と実用性を考えるとあまりにも高価だが、もし真っ赤なフェラーリよりも注目を集めたければ、これ以上のものはないかもしれない。
販売面では、ルノーにとって災いとなっているが、それで評価が損なわれるようなものではない。ただ、80km以上の距離を移動するときは、充電スタンドの位置を綿密にルートに組み込んでおく必要がある。
ローバー・ストリートワイズ(2003年)
英AUTOCAR編集部の誰もがストリートワイズを所有したくてたまらないと言えば嘘になるが、好感を持たれないのは無理もない。何しろ、「4×4に見える二輪駆動車」というジャンルを立ち上げたクルマでありながら、当時のMGローバーはそのことで激しく非難されたのだから。
2003年にストリートワイズが登場する頃には、ベースとなったローバー25はすでに絶望的に時代遅れになっていた。しかし、その奇抜なポジションゆえに、不思議と魅力的に思えるのである。
スコダ・エステル(1976年)
スコダ105/120シリーズが1976年にエステルの名で英国に導入されたとき、消費者はこぞってその乱暴なハンドリングを非難した。とてもシンプルなクルマだが、素朴なサスペンションと重いリアエンジンのせいで操縦安定性は大きく損なわれていた。
しかし、この東欧の安っぽさと陽気さ、そして「このクルマを気に入らなければ、トラクター工場23番に送られ、再教育を受けることになる」という緊迫感が堪らない。生き残っている数台は、今ではもう少し価値があると思う。
スマート・ロードスター(2003年)
現代のオースチン・ヒーレー・スプライトとでも言うべき、ミニマリストのスポーツカー。700ccのミドマウントエンジン、シャープなスタイリング、メルセデスの品位など、魅力的な要素を持つクルマである。
しかし、発売時はトランスミッションのギクシャク感、信頼性の低さ、ランニングコストの高さ、そして購入価格の高さがネックとなった。しかし、なぜか今でも魅力を感じてしまう。
スズキ・ジムニー(1998年)
先代のスズキ・ジムニーは、悪路走破性は最高の部類に入るが、オンロードでの走りの魅力には欠ける。1998年に発売されたこのクルマは、何もかも時代遅れだったにもかかわらず、国内外問わず多くの消費者がクルマを手放してジムニーに買い換えた。
ジムニーは2018年にようやく代替わりしたが、新しいジムニーも成功であると言えるのは喜ばしい限りである。しかし、悪路走破性は素晴らしいが、オンロードではまだ驚きはない。
画像 欠点があっても欲しくなる不思議なクルマ【ラーダ、トゥイージー、ジムニーなど記事で紹介したクルマを写真で見る】 全91枚