馬力番付 世界最強のスーパーSUV 21選 妥協を許さない高性能モデルたち
公開 : 2022.08.06 06:05
ポルシェ・カイエン・ターボGT(640ps)
ポルシェは、カイエン・ターボGTに驚くほど多くのレースノウハウを注ぎ込んだ。4.0L V8エンジンのパワーアップ、軽量化、チタン製エグゾーストシステムの採用など、ターボを大きく進化させたクーペモデルだ。
SUVの中で最強のモデルというわけではないが、SUVとしては比類ないハンドリングを実現しているのである。2021年、カイエン・ターボGTはニュルブルクリンクで7分38秒9というタイムを残し、RS Q8の記録を塗り替えた。
ランボルギーニ・ウルス(650ps)
イタリアが誇るハイパフォーマンスSUV、ランボルギーニ・ウルスは、ベントレー・ベンテイガやポルシェ・カイエンなどとプラットフォームを共有する。当初のコンセプトでは、ガヤルドと共通の5.2L V10を採用していたが、2018年に登場した市販モデルは、しっかりと調教された4.0L V8ツインターボとなっている。
「レイジングブル」のエンブレムをSUVにつけるのはリスキーな賭けだったが、結果的にそれが功を奏し、今夏までに累計2万台の販売を達成している。ライバルのフェラーリもこの流れに乗りたがっているので、来年あたりには「跳ね馬」と「暴れ牛」による史上初のSUV対決が見られるはずだ。
ポルシェ・カイエン・ターボS Eハイブリッド(680ps)
ドイツ最強のSUVが、ポルシェの紋章をノーズにつけていると知って驚く人は少ないだろう。カイエン・ターボS Eハイブリッドは、お馴染みの4.0L V8ツインターボと電気モーターを搭載し、軽くない車重を克服してスポーツカーに匹敵する加速を実現しているのである。
48Vシステムによるアンチロール機能などのトリックもあって、カイエンはその大きさからは想像できないほど、堂々としたターンを見せる。
ジープ・グランドチェロキー・トラックホーク(707ps)
ジープとパフォーマンスの相性は、ハギス(世界一まずいスコットランド料理)とアイスクリームと同じくらい険悪だと思われるかもしれない。しかし、実際には驚くほどうまく出来ている。ジープは兄弟ブランドのダッジからスーパーチャージャー付き6.2L V8エンジン「ヘルキャット」を拝借し、グランドチェロキーに詰め込んでトラックホーク仕様を作ることで、長年にわたって最もパワフルなSUVの座に君臨してきたのである。
テキサス州に拠点を置くヘネシーなどのチューナーは、このモデルからさらにパワーを引き出しているが、それは今回のランキングの範囲外である。