ブランド新時代を切り拓く キャデラック・リリックへ試乗 欧州の競合に伍するBEV 前編

公開 : 2022.08.12 08:25

アメリカンSUVらしい堂々としたサイズ

リア側では、ピラー部分にまで回り込んだ、L字型の大きなLEDテールライトが印象的。往年のキャデラックにも通じる、独特の存在感を漂わせている。

堂々としたボディサイズは、アメリカンSUVそのもの。BEVでありながらボンネットが比較的長いプロポーションを持ち、クリーンなサイドの面構成が新鮮でもある。

キャデラック・リリック RWD(北米仕様)
キャデラック・リリック RWD(北米仕様)

全長5380mmもあるエスカレードの隣に停めると小ぶりに見えるリリックだが、それは目の錯覚。全長は4996mm、全幅は1976mmもある。全高は1623mmで抑えられているものの、英国や日本では気を使うサイズといっていい。

ちなみに、アウディeトロンより95mm長い。ホイールベースも、65mm長い3093mmとなっている。

車内空間はアルティウム・プラットフォームの特性を活かし、明らかに広い。高級感にも不足はない。内装の設えは、細部に至るまでキャデラック以外のGM製モデルとは別水準。コートフックのような小さな部品まで、ブランドの専用品だという。

ダッシュボード上には、33インチという大画面のタッチモニターが鎮座し、メーターの表示と、インフォテインメント・システムのインターフェイスを兼ねる。緩やかにカーブを描いているが、モニター自体が湾曲しているという。

インフォテインメントのOSは、充分スムーズに動作していた。グーグルのサービスも利用可能だそうだ。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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