アストン・マーティン・ラゴンダ復活
公開 : 2014.07.25 22:50 更新 : 2017.06.01 02:12
アストン・マーティンはごく少量が限定生産される新しいV12を搭載したスーパー・サルーンを来年登場させる計画だが、そのネーミングには伝統のラゴンダの名前が復活することになりそうだ。
このモデルは、基本的にアストン・マーティンからインビテーションを受けたユーザーのみが手に入れることが可能となる予定で、そのスタイル・キューは、1976年にデビューしたウイリアム・タウンズ・デザインのオリジナルのラゴンダを彷彿とさせるものだ。
もちろん、そのプラットフォームには現在のVHアーキテクチャーが使用される。詳細はまだ明らかにされていないが、エンジンはラピードSから移植された5.9ℓのV12を搭載するものと考えられる。ちなみに、ラピードに搭載されるV12ユニットは、558ps、63.2kg-mを発揮し、306km/hのトップスピードと、0-100km/h加速5.0秒というパフォーマンスを持つ。駆動方式はZF製6速オートマティックによるリア・ホイール・ドライブだ。
販売台数は、招待状を受け取った人数にもよるが、アストン・マーティンによれば「エクスクルーシブであり、高いクオリティを持ち、ラグジュアリーな内容を備えたモデル」であるという。価格については未発表だ。
アストン・マーティンのデザイン・ディレクターであるマレック・ライクマンは、「One-77やV12ザガートと同様、スペシャルな芸術作品といえる。デザインと開発は、以前のラゴンダ・スーパーサルーンのスピリットを受け継いたもの。そして、ウイリアムズ・タウンズ・ラゴンダの名誉ある名前からとったラゴンダのネーミングに誇りをもったモデルとなる。」と語った。
1976年にデビューしたラゴンダも、先進技術を詰め込んだモデルだった。LEDディスプレイ・パネルや、カーボンファイバーのエクステリア・パネルなどがその一例だ。
新しいラゴンダは、One-77を製造したゲイドンのアストン・マーティンの工場で生産される。順番としてはCC100の次にラインに載せられる予定だ。そして、このプロジェクトは、”Q by アストン・マーティン” の担当となる。
ちなみに、アストン・マーティンは最近£1億(172億円)の資金を確保したと伝えられる。これは、新しいアストン・マーティン・ラゴンダSUVのためのものかも知れない。