クルマ業界最大のライバル関係 20選 切っても切れない腐れ縁? 永遠の「好敵手」
公開 : 2022.08.06 18:05
アルピーヌA110 vs ポルシェ718ケイマン
ルノーは1995年にアルピーヌブランドを閉鎖し、ポルシェとの数十年にわたる不和に終止符を打った。しかし、2017年に2代目A110を発表し、718ケイマンに矛先を向けた。フランス製スポーツカーとドイツ製スポーツカーの戦いが、現代に蘇ったのだ。
どちらも最大限のエンゲージメントを意識して開発された軽快なミドエンジン機である。気になるのは、A110がオートマチックのみであるのに対し、718は6速マニュアルをオーダーできることだ。
A110は、718にとって強敵の1つであり、立派な競争相手である。AUTOCARは最近、A110 Sと718ケイマンTを対決させ、前者をオールラウンドに優れたクルマと評価しているが、インテリアのルノー製パーツはポルシェほど素敵ではない。
アウディRS6アバント vs メルセデスAMG E 63
メルセデス・ベンツは当初、イケアの駐車場に停まっているようなクルマに大排気量エンジンを積むことを躊躇していた。しかし、1994年のアウディRS2アバントをルーツとする初代RS6アバントの成功が、その考えを一変させる。2007年、Eクラスの高性能モデルとしてAMG E 63が登場したのである。
それから15年、競争は続いている。RS6アバントとE 63は、ともに4.0Lツインターボエンジンを搭載し、約600psを四輪に送り込む。AUTOCARの試乗では、アウディはAMGの総合的な魅力に欠けるが、日常的なクルマとしては勝っていると結論づけている。かなりの接戦である。
アウディは2019年、4代目RS6アバントを、長年E 63が独占してきた北米市場に導入すると発表。勢力図を拡大することで、両陣営の馬力戦争がエスカレートするのは間違いない。イケアの駐車場をできるだけ速く、大音量で走らせたい人がいるかどうかは分からないが、世界中のエンスージアストに喜ばれていることは確かだ。
シボレー・カマロ vs フォード・マスタング
フォードは1964年に初代マスタングを発表し、米国人ドライバーの度肝を抜いた。当初はシボレー・コルヴェアに対抗するモデルだったが、さすがのシボレーも脅威を感じ、1966年末にカマロを発売。以来、この2つの「ポニーカー」のライバル関係は壮絶なものとなっていく。
現在、マスタングとカマロはいずれも6代目となる。クーペ、コンバーチブル、低燃費の4気筒ターボ、高カロリーなV8モデルなど、さまざまなタイプが用意されている。標準はマニュアル・トランスミッションと後輪駆動だが、フォードとGMが皮肉にも共同開発した、ベーシックな10速オートマチック・トランスミッションもある。