メルセデス・ベンツ最大のEV 7人乗りも可能な新型EQS SUV 11月英国発売

公開 : 2022.08.09 18:25  更新 : 2022.08.09 19:08

低く構えたスタンス 空力に重点

EQS SUVのサイズは、全長5125mm、全幅1959mm、全高1718mmと、全体的に内燃機関車のGLSよりもやや小ぶりになっている。ホイールベースはEQSセダンと同じ3210mmで、こちらはGLSより75mm長い。

エクステリアは、3年前に発売されたEQCに始まり、最近のEQSおよびEQEセダンにも見られる滑らかなサーフェスデザインを多用している。

メルセデス・ベンツEQS SUV
メルセデス・ベンツEQS SUV    メルセデス・ベンツ

フロントバンパー中央に大きく張り出したブラックパネルグリル(オプションでスターパターン加工あり)、LEDヘッドライト、LEDライトバーなど、他のEQモデルとの類似性を示すスタイリングが特徴的だ。クラムシェル型ボンネットは整備時のみ開けられる仕様で、ウィンドウォッシャー用のフィラーは運転席側のフロントパネルに配置されている。

ウィンドウはサッシュレスではないが、フラッシュ式ハンドルを全車に標準装備。ボディサイドの気流をスムーズにすることで空力効率を向上するというランニングボードもオプションで設定。空気抵抗係数はまだ明らかにされていないが、フルフラットのアンダートレイの影響もあり、SUVモデルの中で最も空力効率に優れているとのこと。

航続距離は600km以上 最高出力540ps

英国では、欧州の他の地域と同様に2種類のモデルと3種類のパワートレインを導入する。

エントリーモデルは「EQS 450」で、シングルモーター後輪駆動のEQS 450+と、デュアルモーター四輪駆動のEQS 450 4マチックがある。最高出力はどちらも360psで、トルクはそれぞれ58kg-mと81.5kg-mを発揮する。

メルセデス・ベンツEQS SUV
メルセデス・ベンツEQS SUV    メルセデス・ベンツ

電費はWLTPサイクルで23.0~18.6kWh/100kmとされ、航続距離は536~610kmとなる。ツインモーターのEQS 450 4マチックは、1回の充電で507~613kmを走行できる。最大200kWのDC急速充電に対応し、10~80%を31分で充電することができる。

上位モデルは、最高出力543psと87.4kg-mを発揮する四輪駆動の「EQS 580 4マチック」だ。セダンのEQSよりもわずかに強力だが、航続距離はエントリーモデルのEQS 450 4マチックと同じ数値を実現している。

エネルギー回生には、D+(惰性走行)、D(標準的な回生)、D-(回生重視)の3つのレベルが用意される。また、走行状況に応じて自動的に回生量を変化させるD-Autoと呼ばれる設定も選択可能だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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