F1エンジン搭載 メルセデスAMGワン、生産開始 最高出力1063psのハイブリッド・ハイパーカー

公開 : 2022.08.11 06:05

レーシングカーのようなインテリア

インテリアは、合成皮革とカーボンファイバーのコンビネーション。薄型シートはモノコックのフロアに直接取り付けられており、ドライバーとパッセンジャーは非常に低い位置に座り、腰が足よりも低い姿勢になる。

F1スタイルのステアリングホイールには、シフトランプとドライビングモード、トラクションコントロール、リアウィングのコントローラーが装備され、エアバッグも内蔵されている。

メルセデスAMGワン
メルセデスAMGワン    メルセデスAMG

エアコンと電動ウィンドウは標準装備で、デジタルバックミラーにより後方視界を確保。中央の収納スペースには、2つのUSB-Cポートが設置されている。ペダルボックスには十分な調整幅が設けられた。

荷物を運ぶための設備はないが、小さな荷物であればシートの後ろとセンターコンソールの上に収納することができる。

これまでのメルセデス最速の市販車

2021年:メルセデスAMG GTブラックシリーズ

最高速度325km/h。AMG GTの最もハードコアなモデルで、世界中のラップレコードを破壊するサーキットモンスターであり、最高出力730psのフラットプレーンクランクV8を搭載する。ワンが登場するまでAMGで最もパワフルなモデルだった。

1998年:メルセデス・ベンツCLK GTR

最高速度344km/h。CLK GTRは、GT1レースに参戦するためのホモロゲーションスペシャル・モデルである。最高出力620psの6.0L V12を搭載し、0-97km/h加速を3.8秒で駆け抜けることができた。クーペが20台、ロードスターが6台のみ生産されたため、もし路上で見ることができれば非常に幸運だ。

2009年:メルセデス・ベンツSLRマクラーレン スターリング・モス

メルセデス・ベンツSLRマクラーレン スターリング・モス
メルセデス・ベンツSLRマクラーレン スターリング・モス

最高速度350km/h。2000年代のメルセデスとマクラーレンのF1提携により、現代を代表するハイパーカーの1つであるSLRが誕生した。最高出力650psのスターリング・モスは最終型であり、フロントガラスがないにもかかわらず、350km/hに達したメルセデス最速のモデルである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事