1990年代後半を代表する名車 41選 後編 価値ある未来のクラシックカーたち
公開 : 2022.08.13 06:25
1996年から1999年までに発売されたクルマを、欧州車を中心に41台紹介します。後編は、三菱ランエボVからBMW X5まで、見た目も走りも肉厚なモデルが並びます。
もくじ
ーホンダ・インテグラ・タイプR(1997~2000年)
ーサーブ9-5エアロ(1997~2010年)
ー初代スバル・フォレスター(1997~2002年)
ーベントレー・アルナージ(1998~2009年)
ーフィアット・ムルティプラ(1998~2004年)
ー初代フォード・フォーカス(1998~2004年)
ーランドローバー・ディスカバリー2(1998~2004年)
ーマツダ・ロードスター NB(1998~2005年)
ー三菱ランサーエボリューションV(1998~1999年)
ー日産プリメーラGT(1998~1999年)
ーフォルクスワーゲン・ゴルフ4(1998~2004年)
ー初代アウディTT(1998~2006年)
ーアルファ・ロメオ166(1998~2005年)
ールノー・クリオ172(1999~2004年)
ー7代目トヨタ・セリカ(1999~2006年)
ーヴォグゾール・アストラ・クーペ・ターボ(1999~2005年)
ーBMW X5(1999~2006年)
ーローバー75(1999~2005年)
ーヴォグゾール・ベクトラGSI(1999~2002年)
ーアウディA2(1999~2005年)
ーメルセデス・ベンツSクラス W220型(1999~2005年)
ホンダ・インテグラ・タイプR(1997~2000年)
強力な心臓を持ったホンダのヒーロー。トルクフルなターボと電動ステアリングが普及した今日では、90年代ならではのスリリングなドライビングを楽しむことができる。
すべてアナログで、レーシングカーのように華麗に舞う高回転型VTECエンジンと、史上最高とは言わないまでも素晴らしいFFシャシーを備えている。価格は上がっているが、今のうちに楽しんでおきたいクルマである。
サーブ9-5エアロ(1997~2010年)
9-5は、サーブのフラッグシップモデル。標準グレードもいいが、上級グレードのエアロを選ぶ理由は、高い性能と座り心地のいいシート、ふわふわのサスペンションにある。いつまでも安くはないだろう。中古車ではブースト漏れと電気系統の不具合に注意。
初代スバル・フォレスター(1997~2002年)
初代フォレスターは、格好良くて実直、かつ頑丈なワークホースである。自然吸気の2.0L水平対向エンジンは信頼性が高く、ターボモデルは現代のインプレッサと同等の速さを持つ。また、ハンドリングも驚くほど良く、AWDによりどこへでも行ける。ただし、台数は少なくなってきているので、お早めに。
ベントレー・アルナージ(1998~2009年)
ロールス・ロイスと同じ屋根の下にいたベントレーの大型セダン。当初は355psのBMW製4.4Lツインターボ、1999年からは456psのオリジナル6.75Lエンジンが搭載された。選ぶなら後者が望ましいとされているが、前者の方が機敏でメンテナンスも容易。しかし、いずれにしてもメンテナンスと保険料には注意が必要だ。
フィアット・ムルティプラ(1998~2004年)
ムルティプラは見慣れない形をしているが、決して悪いものではない。残念ながら「世界で最も醜いクルマ」ランキングの常連でもあるが、そうした風潮を気にする必要はない。
このような実用的で風変わりなクルマ(フロントシートには3人が座れ、真ん中の席は18Lの冷蔵庫とすることもできる)は、評価に値する。ハンドリングも驚くほど満足のいく出来栄えで、路上追従性も抜群にいい。
初代フォード・フォーカス(1998~2004年)
これこそ、フォードの走りを再発明したクルマだ。後輪駆動の6代目エスコート以来、ファミリー向けのフォードとしてはおそらく最も運転が楽しいと思える1台である。
フォーカスは欧州フォードのラインナップを完全に若返らせた。フィエスタ、モンデオなどはクラストップの走りを備えているが、その前例を作ったのはフォーカスである。フォードのエンジニアを駆り立て、ひいては購入者の心を惹いた偉大なハッチバックなのだ。
購入者の多くは、なぜフォードがいいと思えるのかわからないかもしれないが、気に入っていることは間違いない。
画像 輝かしい1990年代の名車たち【インテグラ・タイプR、アルファ166、NBロードスター、アウディTTなどを写真で見る】 全120枚