アルファ・ロメオ166(1998~2005年)

大きくて安いアルファが欲しいなら、フラッグシップの166を探すべきだろう。欧州向けの2.0直4ツインスパークエンジンの方が安いようだが、日本に正規輸入された3.0L V6の方が個性が強い。

アルファ・ロメオ166(1998~2005年)
アルファ・ロメオ166(1998~2005年)

ルノー・クリオ172(1999~2004年)

ルノースポールによるクリオのチューニングは見事なものだ。可変バルブタイミング機構を備えた172psの2.0Lエンジンを搭載。極端に遊び心がありながら、従来のホットハッチとは異なり、シャシー設定は穏やかで実用的なところが印象的である。

2002年から販売された172の「カップ」仕様では、車両重量が1021kgに抑えられ、サスペンションは剛性を高めてローダウン、前後バンパーにデザインの微調整が施された。エアコンとアンチロックブレーキは、軽量化とサーキット走行のために省略されている。

ルノー・クリオ172(1999~2004年)
ルノー・クリオ172(1999~2004年)

7代目トヨタ・セリカ(1999~2006年)

最終世代のセリカのシャープなスタイリングは、今でも新鮮に映る。MR-Sと同じ高回転型の1.8Lエンジンが搭載されており、もちろんシャシーも俊敏な動きを念頭に置いている。

7代目トヨタ・セリカ(1999~2006年)
7代目トヨタ・セリカ(1999~2006年)

ヴォグゾール・アストラ・クーペ・ターボ(1999~2005年)

7代目ヴォグゾール・アストラの2ドア仕様。これまではあまり見栄えのするものではなかったが、ベルトーネによるスタイリングが功を奏した。

ボディ剛性は標準車より20%高く、ハンドリングはなかなかに良好で、ターボモデルの場合は猛烈に速かった。現在ではなかなか手に入らないが、過小評価されがちな逸品である。

ヴォグゾール・アストラ・クーペ・ターボ(1999~2005年)
ヴォグゾール・アストラ・クーペ・ターボ(1999~2005年)

BMW X5(1999~2006年)

高級SUVの代表格とも言えるBMW X5は、5シリーズのような高級感を持ちながら、まるでセダンのように走ることができた。当時のライバルには真似のできない魔法のようなクルマである。

BMW X5(1999~2006年)
BMW X5(1999~2006年)

ローバー75(1999~2005年)

ローバー75は、ブリタニアが世界を支配し、男性がピンストライプのスーツとボーラーハットを着用していた「黄金時代」を思い起こさせるような英国車だが、実際には世紀の変わり目に誕生している比較的新しいモデルだ。往年のローバーを彷彿とさせるエクステリアと、ウッドとレザーの香りが漂う上質で落ち着いたインテリアが心を惹く。

BMWの傘下に入ってから初めて生産された75は、驚くほどよくできていて、下回りはかなり洗練されている。ボディシェルの剛性は高く、巧みなサスペンションは前輪駆動車には十分すぎるほどのロードマナーを与えている。

ローバー75(1999~2005年)
ローバー75(1999~2005年)

装備も充実しており、BMWの2.0LディーゼルやローバーのクリーミーなV6ガソリンなど、エンジンの選択肢も豊富だった。よく手入れされた良い個体が見つかれば、骨董品のような高級車を比較的安く手に入れることができるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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