「グランドツアラー」ってなんだ? GTを名乗るクルマ 28選 名前負けしたモデルも
公開 : 2022.08.21 06:05
BMW 5シリーズ・グランツーリスモ(2009年)
BMWは何十年もの間、GTという名称を使うことを控えていた。例外として、1960年代のグラースGTを発展させたBMW 1600 GTがあるものの、それ以降はほとんど縁がなかった。
しかし、2009年のフランクフルト・モーターショーで5シリーズ・グランツーリスモが発表されると、状況は一変する。この場合、「GT」は標準より室内が広く、2種類の開き方ができるテールゲートを備えたクルマであることを意味している。
2013年に発表された3シリーズ・グランツーリスモは、5シリーズ・グランツーリスモとほぼ同じ方程式を踏襲している。5シリーズ・グランツーリスモは6シリーズ・グランツーリスモにバトンタッチしたが、現時点ではいずれも後継車は登場していない。
ヒョンデ・エラントラGT(2013年)
ヒョンデは頻繁にGTというグレードを設定している。しかし、2013年にエラントラGTを北米市場に投入するまで、その名を知らしめることはなかった。エラントラGTは、他の市場では「i30」として販売されているハッチバック車で、欧州などでは競争力がある。
しかし、エラントラGTは、遊園地のボートにGTのエンブレムをつけるようなもので、違和感が拭えない。
メルセデスAMG GT(2014年)
メルセデス・ベンツのGTといえば、サーキット向けのレーシングカーを思い浮かべるのが常であった。しかし2014年、メルセデスAMGからシンプルにGTと名付けた2ドアモデルが発売。ポルシェ911とのストリートファイトに挑んだ。
GT S、GT C、GT Rと徐々にラインナップは拡大し、ハードコアなブラックシリーズも設定された。GT 4ドア・クーペというEクラス由来のモデルも登場している。
キア・スティンガーGT(2017年)
キアが2011年のフランクフルト・モーターショーで「GTコンセプト」を発表したとき、少なからぬ人々が首をかしげた。多くの人はこれを単なるデザインスタディと見なしたが、世間から好意的な反応を得たとして、市販化が決定される。2017年にデビューしたスティンガーGTは、その名にふさわしいバイタリティを持つクルマであり、キア初の本格GTカーと言える。
画像 「GT」を名乗る名車たち【トヨタ2000GTやフェラーリ250 GTE、フォードGTなどを写真でじっくり見る】 全120枚