【詳細データテスト】ポルシェ911 ハンドリングが向上 標準サスなら乗り心地は満足 遮音は要改善

公開 : 2022.08.20 20:25  更新 : 2022.09.06 03:44

使い勝手 ★★★★★★★★★☆

インフォテインメント

2022年モデルのテスト車は、PCM6.0ことポルシェの最新インフォテインメントシステムが搭載されていた。

ディスプレイはこれまで通りきれいに、控えめにダッシュボードへ組み込まれ、しかしデジタルインターフェースはカラーのアイコンを用い、以前より鮮明になった。

最新版となったインフォテインメントシステムは、スマートフォンのミラーリングが使い勝手を大幅に向上。ワイヤレス接続でも安定して作動し、表示も見やすい。
最新版となったインフォテインメントシステムは、スマートフォンのミラーリングが使い勝手を大幅に向上。ワイヤレス接続でも安定して作動し、表示も見やすい。    WILL WILLIAMS

それ以上にユーザーのメリットとなりそうなのは、Apple CarPlayだけでなくAndroid Autoの接続もワイヤレスになったことだろう。

きちんと機能してくれて、車両情報の多くはメーターパネル内のディスプレイで確認できるので、われわれはほとんどの間、Android Autoを使い続けた。

シームレスに機能し、メニューもマップも音楽ストリーミングも、ほぼ画面いっぱいに表示される。完璧とはいえないスマートフォンミラーリング機能だと、片隅にしか出てこないこともあるものだが。すべてがよくできている。

燈火類

ターボSには、ポルシェ・ダイナミックライトシステム(PDLS)ことマトリックスLEDヘッドライトが標準装備。ビームはクリアで、明るく、遠くまで照らす。ただし、マトリックス機能の対向車への反応は必ずしも素早くはない。

ステアリングとペダル

ややオフセットしたブレーキペダルは、問題にはならない。それ以外のドライビングポジションは完璧に整っていて、全ての点で十分な調整能力がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    ウィル・ウイリアムズ

    Will Williams

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

コメント

関連テーマ

おすすめ記事

 
×