【詳細データテスト】ポルシェ911 ハンドリングが向上 標準サスなら乗り心地は満足 遮音は要改善

公開 : 2022.08.20 20:25  更新 : 2022.09.06 03:44

スペック

レイアウト

縦置きのフラット6はDCTを介し、ターボS専用の強化された前車軸の伝達系を通じて、前輪へ最大51.0kg−mの駆動トルクを送り込む。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンクで、911GT3のようなダブルウィッシュボーンは用いられない。

トルクベクタリングと四輪ステアリングは標準装備。カーボンセラミックブレーキもオプションではなく、バネ下重量低減に寄与する。

エンジン

ターボSは四輪駆動で、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンク。911GT3のようなダブルウィッシュボーンではない。
ターボSは四輪駆動で、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンク。911GT3のようなダブルウィッシュボーンではない。

駆動方式:リア縦置き四輪駆動
形式:水平対向6気筒3745ccツインターボチャージャー、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ102.0×76.4mm
圧縮比:8.7:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:650ps/6750rpm
最大トルク:81.6kg-m/2500-4000rpm
エンジン許容回転数:7200rpm
馬力荷重比:396ps/t
トルク荷重比:49.8kg-m/t
エンジン比出力:173ps/L

ボディ/シャシー

全長:4535mm
ホイールベース:2450mm
オーバーハング(前):-mm
オーバーハング(後):-mm

全幅(ミラー含む):2024mm
全幅(両ドア開き):3800mm

全高:1303mm
全高(フロントトランク開き):1770mm

足元長さ(前席):最大1110mm
足元長さ(後席):550mm
座面~天井(前席):最大990mm
座面~天井(後席):770mm

積載容量:128L

構造:スティール/アルミモノコック
車両重量:1640kg(公称値)/-kg(実測値)
抗力係数:0.33
ホイール前/後:9.5Jx20/12.0Jx21
タイヤ前/後:255/35 ZR20/315/30 ZR21
ピレリPゼロ
スペアタイヤ:なし(パンク修理剤)

変速機

形式:8速DCT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:4.89/9.2 
2速:3.17/14.2 
3速:2.15/20.9 
4速:1.56/29.0 
5速:1.18/38.1    
6速:0.94/48.0 
7速:0.76/59.4 
8速:0.61/73.9 
最終減速比:3.02:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:8.8km/L
ツーリング:12.9km/L
動力性能計測時:2.5km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):4.8km/L
中速(郊外):8.4km/L
高速(高速道路):9.8km/L
超高速:9.7km/L
混合:8.3km/L

燃料タンク容量:67L
現実的な航続距離:589km
CO2排出量:271g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.3回転
最小回転直径:10.9m

ブレーキ

前:420mm通気冷却式カーボンセラミックディスク
後:390mm通気冷却式カーボンセラミックディスク
制御装置:ABS、ブレーキアシスト
ハンドブレーキ:電動式、センターコンソールにスイッチ設置

静粛性

アイドリング:-dBA
全開時(3速):96dBA
48km/h走行時:65dBA
80km/h走行時:69dBA
113km/h走行時:74dBA

安全装備

ABS/PSM/ESC/TC/PTV/TPM
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
交通弱者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:快晴/気温20℃
0-30マイル/時(48km/h):1.1秒
0-40(64):1.5秒
0-50(80):2.0秒
0-60(97):2.5秒
0-70(113):3.2秒
0-80(129):3.9秒
0-90(145):4.7秒
0-100(161):5.7秒
0-110(177):6.9秒
0-120(193):8.0秒
0-130(209):9.4秒
0-140(225):11.2秒
0-150(241):13.1秒
0-160(257):15.2秒
0-170(273):18.3秒
0-180(289):22.6秒
0-402m発進加速:10.4秒(到達速度:218.7km/h)
0-1000m発進加速:19.0秒(到達速度:276.5km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
マクラーレン720S(2017年)
テスト条件:快晴/気温22℃
0-30マイル/時(48km/h):1.5秒
0-40(64):2.0秒
0-50(80):2.4秒
0-60(97):2.9秒
0-70(113):3.5秒
0-80(129):4.1秒
0-90(145):4.9秒
0-100(161):5.6秒
0-110(177):6.5秒
0-120(193):7.4秒
0-130(209):8.6秒
0-140(225):9.9秒
0-150(241):11.5秒
0-160(257):13.2秒
0-170(273):15.7秒
0-180(289):18.7秒
0-402m発進加速:10.4秒(到達速度:230.9km/h)
0-1000m発進加速:18.5秒(到達速度:289.4km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.4秒(2速)/2.5秒(3速)

30-50(48-80):1.1秒(2速)/1.7秒(3速)/3.0秒(4速)/5.0秒(5速)

40-60(64-97):1.0秒(2速)/1.4秒(3速)/2.1秒(4速)/3.6秒(5速)/6.3秒(6速)

50-70(80-113):1.4秒(3速)/1.9秒(4速)/2.6秒(5速)/4.8秒(6速)/8.1秒(7速)

60-80(97-129):1.5秒(3速)/1.9秒(4速)/2.4秒(5速)/3.6秒(6速)/6.5秒(7速)/13.4秒(8速)

70-90(113-145):1.5秒(3速)/1.9秒(4速)/2.5秒(5速)/3.2秒(6速)/5.2秒(7速)/12.5秒(8速)

80-100(129-161):1.9秒(4速)/2.6秒(5速)/3.3秒(6速)/4.5秒(7速)/9.8秒(8速)

90-110(145-177):2.1秒(4速)/2.8秒(5速)/3.6秒(6速)/4.4秒(7速)/7.9秒(8速)

100-120(161-193):2.3秒(4速)/2.9秒(5速)/3.9秒(6速)/4.9秒(7速)/7.6秒(8速)

110-130(177-209):3.1秒(5速)/4.1秒(6速)/5.5秒(7速)

120-140(193-225):3.4秒(5速)/4.1秒(6速)/6.1秒(7速)

130-150(209-241):3.7秒(5速)/4.8秒(6速)/6.8秒(7速)

140-160(225-257):4.0秒(5速)/5.7秒(6速)

制動距離

テスト条件:快晴/気温20℃
30-0マイル/時(48km/h):7.4m
50-0マイル/時(64km/h):20.1m
70-0マイル/時(80km/h):38.3m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.40秒

ライバルの制動距離

マクラーレン720S(2017年)
テスト条件:快晴/気温22℃
30-0マイル/時(48km/h):8.0m
50-0マイル/時(64km/h):20.8m
70-0マイル/時(80km/h):39.9m

各ギアの最高速

1速:66.0km/h(7200rpm)
2速:103.0km/h(7200rpm)
3速:151.3km/h(7200rpm)
4速:207.6km/h(7200rpm)
5速:275.2km/h(7200rpm)
6速:329.9km/h(6880rpm)
7速:329.9km/h(5563rpm)
8速(公称値):330.0km/h(4465rpm)

8速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1525rpm/1742rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    ウィル・ウイリアムズ

    Will Williams

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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